紙面から

重量挙げ・三宅、不安抱え本番 きょう女子48キロ級

 【リオデジャネイロ=森合正範】悲壮な覚悟で4度目の五輪に挑む。重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実(いちご)は、不安を抱えたまま6日の本番に臨む。前回ロンドン五輪の銀メダリストは「ドキドキしてます。最後まで諦めず、思い切りやります」と決意をにじませた。

 腰に違和感を生じたのは3月半ば。「すごく調子がよかったので、練習をやりすぎてしまった」。違和感は痛みに変わり、腰から左膝まで広がっていく。5月にはヘルニアと診断された。日常生活でも激痛が走る。リオへ向けた練習で一度も本番の重量を挙げることはできなかった。

 2日前、30年の人生で初めて痛み止めの注射を打った。「もう、あとはやるだけです」と気合を入れれば、父の義行監督は「宏実には経験もあるので最後の6本目に勝負をかけたい」と送り出す。父娘で歩んだ16年。奇跡を信じ、リオの舞台に立つ。

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