紙面から

重量挙げの八木が6位入賞 東京でメダル「希望見えた」

ジャークの3回目で105キロに成功した八木かなえ=共同

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 2階級が行われ、女子53キロ級でロンドン五輪12位の八木かなえ(ALSOK)がスナッチ81キロ、ジャーク105キロを挙げ、トータル186キロで6位入賞を果たした。ロンドン五輪銀メダルの許淑浄(台湾)がトータル212キロで金メダル。男子56キロ級で高尾宏明(自衛隊)はスナッチ111キロ、ジャーク138キロのトータル249キロで11位。2008年北京五輪王者の龍清泉(中国)がトータル307キロの世界新記録をマークし、2大会ぶりに金メダルを獲得した。 (共同)

 4年後へ光が差した。女子53キロ級の八木はトータル186キロで目標の8位を上回る6位入賞。「記録はロンドン五輪(191キロ)より下で悔しいけど、五輪は順位が大切。素直に喜びたい」とほおを緩めた。

 スナッチを2回、ジャークを1回失敗するなど反省点が多い。だが、世界での立ち位置がはっきりと分かった。「ベストを出せばメダルを狙える。希望が見えた」。自己ベストのトータル199キロは今大会で3位に相当する。

 5歳から10年間にわたり体操に励んできた。全日本ジュニア選手権(2部)で個人総合7位、種目別の跳馬では3位に入った実績もある。脚力の強さと姿勢の良さは体操で身につけたものだ。

 競技歴わずか4年で挑んだロンドン五輪は12位。緊張しすぎて力を発揮できなかった。2度目の五輪は「ロンドンより集中できたし、次につながる。この経験を3度目に生かしたい」と先を見据える。

 28歳で迎える東京五輪は集大成になるという。「本番でいかに失敗せず、力を発揮できるか。ロンドンの12位から6位と半分になったので次も半分にしたい。メダルが欲しい」。リオデジャネイロで見えた希望の光。それは4年後、東京でのメダル獲得を照らしている。 (森合正範)

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