紙面から

卓球・福原、初の4強 格上を一蹴

女子シングルス準々決勝シンガポールの選手に勝利した福原愛=隈崎稔樹撮影

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 男女シングルス準々決勝が行われ、女子で4大会連続出場の福原愛(ANA)が2012年ロンドン五輪銅メダリストで第2シードのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)を4−0で破り、初の4強入りを果たした。10日の準決勝でロンドン五輪金メダリストの李暁霞(中国)と対戦する。 (共同)

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 勝利の瞬間、軽く拳を握った。福原は格上にストレート勝ちして五輪で自己最高の4強に入り、メダルに王手をかけた。「自分でも4対0で勝てると思っていなかった。すごくいい試合だった」

 攻めては左右に揺さぶり、守っては素早く反応してボールを拾う。テーマは「向かっていく」だった。世界ランキングは福原が8位に対して、フェンは4位。試合前までの通算成績は3勝14敗だった。前日は映像でフェンを研究し、攻めの姿勢を徹底的に貫いた。「事前の準備がよかった」とほおを緩ませた。

 これで初戦から3試合連続のストレート勝ち。大舞台で冷静かつ集中してコートに立っている。しっかり五輪にピークを合わせ「この4年間でここまで良い試合を続けられたのは初めて」。準決勝はロンドン五輪金メダルの李暁霞(中国)。「五輪は何が起こるか分からない。ベストを尽くして頑張りたい」と意気込んだ。 (森合正範)

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