紙面から

卓球女子・福原4位、メダル逃す 団体戦へ決意新た

 女子シングルスが行われ、準決勝で敗れた福原愛(ANA)は3位決定戦でキム・ソンイ(北朝鮮)に1−4で屈して4位に終わり、個人種目で日本勢初のメダル獲得はならなかった。3回戦で石川佳純(全農)を破ったカット主戦型の回転量の多い球に苦しんで流れをつかめず、第4ゲームしか奪えなかった。 

 11日朝(日本時間同日夜)に男子シングルス準決勝が行われ、3大会連続出場の第4シード、水谷隼(ビーコン・ラボ)は昨年の世界選手権王者の第1シード、馬龍(中国)に2−4で敗れた。同日夜(同12日朝)の3位決定戦で日本男子初のメダル獲得を懸け、サムソノフ(ベラルーシ)と対戦する。決勝は馬龍と五輪2連覇を狙う第2シードの張継科(中国)が激突する。(共同)

      ◇

 相手のレシーブしたボールは無情にも台のエッジに当たってはじけた。その瞬間、福原の銅メダルは夢と消えた。「すごく悔しい。ビデオを見て相手を研究したけど、パワーがあった」。石川佳純に続き、北朝鮮のカット主戦型、キム・ソンイに敗れた。

 初対決ということもあり、回転量が多く、球威のあるボールに慣れたのは第3ゲームに入ってから。得意のバックハンドで第4ゲームを奪ったものの、そこまでだった。

 準々決勝までの3試合はストレート勝ち。「正直、自分がベスト4に入れると思っていなかった。やってきた練習は間違っていない」。シングルスで手応えと自信をつかんだが、胸を埋め尽くすのは悔しさばかり。ロンドン五輪で銀メダルを獲得した団体で雪辱を果たすしかない。

 団体の目標はその銀メダル以上。最年長の27歳は主将としてチームを引っ張る。「佳純ちゃんもすごく悔しい思いをしていると思うし、(伊藤)美誠もいる。団体にぶつけたい」。シングルスでメダルはかなわなかった。3人でもう一度、表彰台に上がる。 (森合正範)

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。