紙面から

バドミントン・奥原が白星スタート 大舞台に「特別感なし」

女子シングルス1次リーグベトナム選手に勝利した奥原希望=今泉慶太撮影

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 1次リーグが行われ、女子ダブルスはA組で第1シードの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)はプッティタ、サプシリー組(タイ)を2−0で退けて2連勝となり、1試合を残して同組2位以上が確定して準々決勝進出が決まった。

 女子シングルスはJ組の奥原希望(日本ユニシス)がチャン(ベトナム)を2−0で下し、白星スタート。(共同)

 支えてくれた人への感謝をつぶやいて、両脚の筋肉を曲げ伸ばしした。いつものように五輪のコートに踏み入った奥原は「もっと重圧を感じると思ったのに。特別感がない」。信州育ちのバドミントン選手は、すんなり大舞台になじんだ。

 相手は世界ランキング42位で、6位の奥原にとっては格下。試合前のストレッチ運動と同様、最初は相手に拾われていたシャトルを徐々に幅広く打ち分け、30分あまりで片付けた。午前5時に起きて同8時開始の試合に備えたが「動きは悪くない」と手応えを口にした。

 7月末に現地入り。会場などで「思ったより飛ばない」というシャトルを打ってきた影響で右肩を痛め、この日はテーピングをして臨んだ。日本勢初制覇を果たした昨年12月のスーパーシリーズ・ファイナルでも同じ症状を抱えていたといい「あの時は試合をしていくうちに良くなった」と不安は見せない。

 「選手村で有名な選手を探しているけど、なかなか会えない」。練習の合間に日本のテレビドラマを見るなど、リラックスして南米の日々を楽しむ。

 「もちろん、最後まで勝ち残りたい」。昨年の世界選手権銅メダルのファネトリ(インドネシア)に当たる次戦から、真価が問われる。 (鈴木智行)

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