紙面から

バドミントン・早川・遠藤組8強

男子ダブルス1次リーグ インドネシア組に勝利しガッツポーズする早川(中央)、遠藤組=共同

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 1次リーグが行われ、男子ダブルスD組の早川賢一、遠藤大由組(日本ユニシス)が昨年の世界選手権王者のアーサン、セティアワン組(インドネシア)を2−1で破り、2連勝で1試合を残して8強入りを決めた。

 混合ダブルスD組の数野健太、栗原文音組(日本ユニシス)がチュー、スバンディー組(米国)を2−0で退け、2連勝で1試合を残して準々決勝進出を決めた。

 女子シングルスK組の山口茜(再春館製薬所)が初戦でガフンホルト(チェコ)に2−1で勝った。

 女子ダブルスA組では第1シードの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が2連勝となり、1試合を残して同組2位以上が確定して準々決勝進出が決まった。 (共同)

◆「死の組」で勢い爆発

 日の出の勢いは、南米でもとどまるところを知らない。ここ数年、国際舞台で飛躍する日本のバドミントンの真価が問われるこの五輪。まずは、男子ダブルスで円熟味を増したペアが強敵を連破してみせた。

 「うれしい、という言葉しかない。夜になったら爆発するかもしれない」と遠藤。前日に格上の中国ペアを破り、この日の相手は昨年の世界選手権を制した世界ランキング2位のインドネシアペア。過去、9戦全敗という難敵だった。

 早川は「勝つことだけを考えていた」。レシーブで左右に振り回す策が当たり、第1ゲームでリードを奪うと相手が浮足立ってきた。早川は「向こうは次に中国と当たる。自分たちに勝って決勝トーナメント進出を決めたい重圧があったはず」と察した。

 第2ゲームは押し返されたものの、最終ゲームで攻勢に出ると相手にミスが目立ち始めた。開始から5点を連取すると逆に自分たちが緊張に縛られたが、追い上げをしのぎ勝利。激しく揺れる観客席の日の丸に、ともに拳を突き上げた。

 2014年は国・地域別対抗戦、トマス杯の初制覇に貢献。昨年は世界選手権3位、今年は全英オープン準優勝と実績を重ねた。五輪の1次リーグは「死の組」とも言える強豪ぞろいだが、確かな力を証明した。「メダルを取るために合宿をしてきた。明日もしっかり勝つ」。遠藤の言葉に自信がこもった。 (鈴木智行)

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