紙面から

バドミントン女子・奥原つなぐ銅 準決勝敗れ、3位決定戦は不戦勝

女子シングルス準決勝で、インドのプサルラ(右)に敗れ、握手を交わす奥原希望=佐藤哲紀撮影

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 女子シングルスの3位決定戦は不戦勝となり、奥原は「目標としていたメダルには届いたけど、終わり方がすごく残念」と複雑な表情を見せた。

 準決勝は力負けだった。持ち味の粘りを見せられずにストレート負け。それだけに、3位決定戦ではもう一度、自分らしいプレーをするつもりだった。しかし、不戦勝が決定。舞台に上がれなかったもどかしさで涙がにじんだ。

 大宮東高2年だった2011年、初優勝した全日本総合選手権の決勝も不戦勝だった。挑戦者だった当時は素直に喜べたが、今は立場が違う。昨年末のスーパーシリーズ・ファイナルで初優勝。今年3月には全英オープンの女子シングルスで日本勢39年ぶりの優勝。「いまは誰と戦っても勝機はある」と頂点を狙っていただけに、戦わずに手にした銅メダルでは「思い切りは喜べない」。

 大宮東高3年時の授業で、人生の段階に応じた目標を書く課題があった。一番下の「今の目標」から「今日」「今週」と続き、16年に当たる「3年後」には「オリンピックでメダル獲得」と記した。そして一番上の欄、「夢のような目標」には「2回連続オリンピックで金メダル!」。4年後の頂点を、現実的な目標として見据えている。 (井上仁)

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