東京新聞

群舞ジュニア部 2位

東京都立総合芸術高等学校コンテンポラリーダンスコース (出演:林さつき、岡村のえみ、江口日彩、平川未琴、中本遥南、伊勢彩乃、犬飼千晴、神崎海羽、吉田渚、清野まなび、髙階朱乃、永沼華歌、坪田ゆほ、高橋そら、中野沙紀、宮岡璃子、吉岡あおい、島田来々、森田愛美、田林真葵、中西楓)
「希望の跫音」
(指導者:片岡康子、飯塚真穂、昆野まり子)

入賞した感想を聞かせてください
全国舞踊コンクール出場という目標を持ち、コロナの中でも練習に励む日々を送って、受賞させて頂けたことに対して深い感謝の思いでいっぱいです。踊る情熱を絶やさず作品に向き合い、練習を積み重ねる時間が結果に繋がるということも身をもって体感することができ、また想いを届けるエネルギーが舞踊にとってとても大切であることを学ばせて頂きました。
踊りを始めたきっかけは?
私たちの多くは未知のコンテンポラリーダンスに挑戦してみたいと考えて入学し、舞踊の基礎から作品を踊る・創るなど多様な「表現」について学んでいます。作品は学年単位で、全学年で、と群舞が多く、練習では全員が心を合わせてパフォーマンスを高めることが何よりも大切です。踊ることが好きだからこそ何事にも挑戦し続けて、これから先も指導して下さる先生方や仲間に対して素直に向き合って日々精進していきたいと思います。
踊りを続けていて一番楽しかったこと・うれしかったことは?
コロナによる休校が3ヶ月も続き、ほとんどの舞台が中止になった2020年度は、今回の全国舞踊コンクールに出場させて頂けたことが何よりも嬉しく、ありがたい経験になりました。目標を見失ってしまった時期を乗り越えて、「今できることを全力で」と仲間と共に日々前進を続け、舞台で群舞作品を生き抜くことができた喜びや達成感は何にも変え難い財産となりました。
踊る時に常に気をつけていることは?または、一番大切にしていることは?
「心を動かして踊る」、「全身で表現する」ことです。作品の意図を理解して、ただ踊っている、動いているという印象にならないように、立体的な身体や空間の使い方、全身の表情、緩急のある動きなど、すべてにおいて伝えたい想いを届けることを大切にして表現の質を高めています。そして、作品を通して刻み続ける時を生き抜き、テーマを表現できるように作品制作に向き合っています。
将来の夢は
ライブの舞台だからこその作品を創り、踊りたいと思います。映像技術やインターネットが進化していく中で画面上でのダンスが発展して、映像だからこそ味わえる作品のテーマや空気感があると思いますが、やはり舞台から作品を届けたいという想いが強いです。緊張感の立ち込める空気の中で、観客と演者が共有するその瞬間にしか生まれないものを大切にしていきたいからです。舞台のありがたみを痛感したからこそ、舞台に立ち続けたいと強く思います。
そのほか、自己PRなど
本校のPRをさせていただきます。本校は2021年度に創立12年目を迎えます。舞台表現科、音楽科、美術科があり、多様な芸術を志向する生徒たちが刺激しあいながら恵まれた環境の中で学んでいます。特に定期公演、前期成果発表会、後期成果発表会、ファイナルパフォーマンス(ソロを踊る)など、基礎・基本を身につけて多様な作品を踊る機会が多く設けられているので、将来舞台人となる心身に磨きをかけることができています。後に続く人たちがどんどん 入学してきてほしいです。

写真:スタッフ・テス株式会社 高橋大輔