東京新聞

邦舞第一部 3位

天津花若
「長唄 新曲浦島」
日本舞踊天津流(指導者:天津龍花)

踊りを始めたきっかけは?
物心つく前から母に習わされておりました。
踊りを続けていて一番楽しかったこと・うれしかったことは?
音楽と踊りのイキが合い、人に伝わる踊りになったとき(なかなか無いのですが…
また、日本舞踊は「役を演じる」要素も強いので、全く別の役を演じられるのも楽しいと感じるようになってきました。
今回の出場にあたって、心がけたことは?
言い古されていることかもしれませんが、ただ気無しに踊るというのではなく、唄の文句や振りの意味を考え、よく音を捉えて一生懸命踊ることでしょうか。
踊る時に一番大切にしていることは?
10代、20代は音をよく聞いて、頑張って奇麗に踊るだけで手一杯なところがありましたが、この頃はそういった基礎的な部分はもちろん大切にしつつも、より役そのものや、役の踊りではない場合は風景描写など曲自体の持つ曲想を深く捉えることに重きを置いています。
将来の夢は?
天津流は小さな流派ではありますが、流祖 天津龍子先生が作舞された素敵な踊りが多くございます。古典はもちろん、民謡や小唄、端唄など多岐にわたります。龍花先生がお元気なうちにそれらを多く身につけることこそが、名前を頂いている者の務めと思っております。
アンコール公演に向けての意気込みを教えてください。
この度はありがたい機会を頂きました。まだまだ至らぬところも多い、未熟な芸ではありますが、この機会を無駄にせぬよう精一杯努めますので、何卒よろしくお願いいたします。

写真:スタッフ・テス株式会社 松澤綾子