東京新聞

創作舞踊部 1位

柴野由里香(出演:阿目虎南、柴野由里香)
「骨と骨」

踊りを始めたきっかけは?
幼少期にバレエを習い、自分の子どもにもバレエを習わせたいと考えていた母に、4歳の時に自宅近くのバレエ教室の体験レッスンに連れて行かれたことが始まりのようです。
踊りを続けていて一番楽しかったこと・うれしかったことは?
様々な出会いがあること。
先ずは何事にも親身になってくださり、迷い苦しんでいる時にいつも的確な助言をくださる師匠である井上恵美子先生に出会えたこと。尊敬する先輩方や仲間に出会えたこと。そして舞踊を通して、様々なジャンルの舞踊家や音楽家など、多くの芸術家の方々と出会い、舞台をご一緒させていただけたことです。
今回の出場にあたって、心がけたことは?
「骨と骨」という作品は、昨年の夏に手術と入院をし、今まで動いていた体が思うように動けなくなり、ダンサーとして復帰できるのか不安に押し潰されそうになりながらも、時間と共に回復していく身体の 不思議な力に感動をしたところから人間の体の一部を踊りに表現した作品を創作したいという気持ちになり、コンクールという場での挑戦を決意しました。
この作品に込めた思いを表現するために新しい試みをしたく、圧倒的な存在感を魅せてくださった舞踏家の阿目虎南さんにパートナーとしてご出演をお願い致しました。動きの細部まで追求し、唯一無 二のオリジナリティのある作品になるよう心がけました。
踊る時に一番大切にしていることは?
デュオや群舞を創る時はどのような作品でもお互いに心を通わせ、同じ気持ちとなって信頼し合い、それぞれの呼吸を感じ合うことを大事にしています。また、どんなに感情的で大きな動きであっても、一つ一つの動作を丁寧にということを意識しながら踊っています。
将来の夢は?
今後とも作品を創り、ダンサーとして舞い、衣装家としても活動していきたいです。
何事にも新しいことに挑戦していきたいです。
アンコール公演に向けての意気込みを教えてください。
この度は大変名誉ある賞をいただきありがとうございます。
アンコール公演の舞台に立たせていただき、多くのお客様の前で踊らせていただけることを誇りに思います。
これまでに関わってくださったすべての方に感謝の気持ちと、観てくださるお客様へ心を込めて、「骨と骨」の2つの存在を表現させていただきます。

写真:スタッフ・テス株式会社 松澤綾子