輝け東京世代 上地旗手を先頭に行進
開会式で、日本選手団の旗手として入場行進する上地結衣選手=ゲッティ・共同 |
車いすに固定した日の丸をはためかせ、白い歯を見せながら行進した。日本選手団の先頭で登場した車いすテニス女子の上地結衣選手(22)=エイベックス=は、二度目の出場で旗手の大役。「アスリートの憧れの舞台で、日本代表選手団を先導できることは非常に光栄」と語った。
兵庫県出身。先天性の病気で車いす生活となったが、小学生で車いすバスケットボールを始め、姉が軟式テニスを始めたのを機にテニスに転向した。二〇一四年、車いすテニスの全豪オープン・ダブルスで優勝し、同年の全仏オープン・シングルスでも初優勝。世界ランキングはシングルス二位、ダブルス一位だ。
ロンドン大会はシングルス、ダブルスともにベスト8でメダルを獲得できなかったが、今回の目標は「金メダル」。二〇年東京大会も見据え、「若い世代や競技人口が増えている。より注目してもらえるよう結果を残したい」と気持ちを引き締めた。 (荘加卓嗣)