紙面から(パラリンピック)

敗れた柔道・米田 前を向く

女子63キロ級敗者復活戦中国選手(右)を攻める米田真由美=共同

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 パラリンピック初勝利の目標は果たせなかった。柔道女子63キロ級の米田真由美(34)=静岡県島田市出身、三井住友海上あいおい生命保険=は9日の試合で、開始間もなくウクライナの選手に払い腰を決められ、敗者復活戦では中国の選手に競り負けた。

 先天性の白内障と緑内障で視野の大部分が欠けている。父親が教える道場に連れていかれ、3歳から遊び代わりに柔道を始めた。2008年北京大会の出場を逃し、悲願のロンドン大会に出場したが、初戦で敗れた。

 4年間待ち望んだ舞台。初戦のウクライナ選手はパワーがあり、一本を狙ってくることは分かっていた。「警戒して、自分から攻めていこうと思っていた」。それでも投げられ「相手の方が上でした」と敗因を語った。

 「これまでにやってきたことは出し切れたと思う。でも悔しい。東京大会を目指すかどうかは分からないけど、柔道は続ける。その中で東京大会が見えてくれば考える」と前を向いた。 (伊藤隆平)

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