紙面から(パラリンピック)

成田選手、本命50m自由形へ決意 100平で予選落ち「残念」

女子100メートル平泳ぎ予選予選結果の表示を待つ成田真由美選手=田中久雄撮影

写真

 二大会ぶりのパラリンピック出場となる競泳女子の成田真由美選手(46)=川崎市多摩区、横浜サクラ=が、十一日の100メートル平泳ぎ予選に出場した。予選通過はならず「できれば決勝に残りたかった」と残念がったが、久しぶりの大舞台を楽しんだ。

 中学生の時に脊髄炎にかかり、下半身のまひに。二十三歳から水泳を始め、三年後の一九九六年のアトランタ大会から二〇〇四年のアテネ大会にかけて金・銀・銅合わせて二十個のメダルを獲得。パラリンピック水泳界のレジェンド(伝説)と評されている。北京大会以来、八年ぶりのパラリンピックの舞台に立つことに「たくさんの声援を受け、緊張もある。自分との厳しい戦いだが、自ら望んだことなので、幸せです」と笑顔で話した。

 もともと平泳ぎは苦手だが、本命視する十二日の50メートル自由形に向けた調整の位置づけ。「メダルは厳しいかもしれないが(自身の持つ)日本新を更新したい」と決意を語った。 (荘加卓嗣)

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。