紙面から(パラリンピック)

車いすテニス・男子シングルス 国枝V3へ初戦快勝

 車いすテニスの男子シングルスは11日、2回戦が行われ、パラリンピック3連覇を狙う国枝慎吾(32)が地元ブラジルのロドリゲス(29)に6−2、6−1でストレート勝ち。長く世界ランキング1位を守り、大会公式サイトで「レジェンド」と紹介された車いすテニスの第一人者。「緊張もあったが、経験が生きた。内容は不十分だったが、突き放して勝てて良かった」とほっとした表情を見せた。

 昨年から右肘のけがに悩み、1月の全豪オープンでは自身初の四大大会1回戦負けを喫した。4月に手術を受けた後も痛みが再発。7月のウィンブルドン選手権を欠場し、ランキングを7位まで落とした。国枝も「今回はチャレンジャー」と話す。

 この日の試合は格下が相手だったが、「コートをいっぱいに使って広角に打たないと、この先は厳しい」と国枝。笑顔の後に、気を引き締めた。

 斎田悟司(44)=三重県四日市市出身、シグマクシス=と組んだダブルス2回戦でも、オーストリアチームにストレート勝ちした。 (北島忠輔)

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