紙面から(パラリンピック)

車いすテニス・女子シングルス 2大会連続で上地が8強

 車いすテニス女子シングルスは11日、日本の上地結衣(22)=エイベックス=が2回戦でチリのマカレナ・カブリジャナ(24)と対戦し、6−1、6−1でストレート勝ちした。ロンドンに続く2大会連続の8強入りを果たした。

 初戦のカンジダ(ブラジル)との試合では、地元ファンの大声援に驚きながらも、確実なショットで完勝した上地。2回戦は「落ち着いて入れた。リターンのスライスなどの修正点も見えた」と大舞台で戦う手応えをつかんだ。直後に行われたダブルスでは、二條実穂(35)=横浜市西区、シグマクシス=と組んで、中国のペアと対戦し、6−3、6−0で快勝した。

 初出場だったロンドン大会は、シングルスはベスト8で敗退。その時に魅了されたパラリンピックに「もう一度出たい」という思いが原動力となっている。

 2014年には全米オープンのシングルスで優勝するなど、20歳で世界ランク1位に立った。「出ること自体が目標だった」というロンドン大会とは違い、今回は「見え方が違う」。その視線は、目標に掲げる金メダルをしっかりと見据えている。 (北島忠輔)

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