紙面から(パラリンピック)

「ボッチャ界に大きな一歩」 銀メダルで主将・杉村選手

ボッチャ混合団体決勝 日本−タイ 第4エンド、ボールを投げる杉村選手(右)=田中久雄撮影

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 二〇〇八年北京大会に初出場して以来、三度目の出場で銀メダルを獲得したボッチャ。主将の杉村英孝選手(34)=伊豆介護センター=は「うれしい。重みを感じる。日本のボッチャ界にとって大きな一歩になる」と笑顔を見せた。

 世界ランキング一位のタイを相手に、序盤から苦戦。初参加から三度目の出場で主力の広瀬隆喜(たかゆき)選手(32)=千葉県君津市、アルムの森ペーターの丘=は最初に目標球として投じる「ジャックボール」の白いボールにカラーボールをピタリと付けるたび、雄たけびを上げ、チームを鼓舞し続けた。

 重度障害者のために欧州で考案されたボッチャ。日本ではまだマイナーだが、日本でも通りすがりの人に「ボッチャの選手ですね、頑張ってください」と声を掛けられた経験があることをうれしそうに話す。「メダルを取ったことで、さらに広まり、二〇年東京大会につながれば」と話した。 (荘加卓嗣)

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