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東京都知事選

自民都連、桜井俊氏に出馬要請 小池氏出馬表明「自民議員として」

桜井俊氏

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 舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選(七月十四日告示−同三十一日投開票)で、自民党は二十九日、前総務次官の桜井俊氏(62)に立候補を正式に要請した。桜井氏は固辞したとされるが、今週内の候補者決定に向けてなお説得を続ける方針だ。複数の党関係者が明らかにした。一方、同党衆院議員で元防衛相の小池百合子氏(63)は同日、都知事選出馬の意向を表明した。 

 関係者によると、党都連会長の石原伸晃経済再生相がこの日の昼、桜井氏と都内で会談し、都知事選出馬を要請した。桜井氏は「その役を果たせるだけの器ではない」として重ねて出馬を否定しており、この日も固辞したとされる。

 桜井氏は総務官僚のトップを務めた行政手腕に加え、アイドルグループ「嵐」の桜井翔(しょう)さんの父としても知られる。都連幹部は「行政経験が豊富なだけでなく、話題性もある適任者だ」と説明。自民の世論調査でも桜井氏の支持がトップだったため、固辞の理由を見極めながら引き続き説得する方針だ。

小池百合子氏

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 小池氏は国会内での記者会見で「自民党議員として出馬の決意を固めた」と説明。都連の了承は得ていないことも明かした。ただ、自民の支援が得られない場合でも出馬するか問われると「情勢を見極めたい」と述べるにとどまった。

 こうした状況を踏まえ、自民都連は夕方に緊急会合を開き、対応を協議。石原氏は会合終了後に記者会見し「都連一丸となって、(独自に擁立する)候補者を応援していこうと申し合わせた」と強調し、小池氏を支援しない意向をにじませた。

 小池氏はニュースキャスターを経て、一九九二年の参院選で旧日本新党から初当選。九三年から衆院議員となり、当選八回。二〇〇三〜〇六年に環境相、〇七年に防衛相を務めた。兵庫県出身。

 民進党も二十九日、都連の選挙対策委員会を開催。都連会長の松原仁衆院議員は「組織内で候補に検討中の四人と、外で接触中の人がいる。参院選の野党共闘も尊重する動きになる」と記者団に説明。四人には衆院議員の江田憲司、長島昭久、柿沢未途の三氏と海江田万里・元民主党代表を挙げた。

 

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