東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東京都知事選2016 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

東京都知事選

小池氏得票率44・49% 票分散の結果

写真

 東京都知事選で初当選した小池百合子氏は、二位の候補に百十万票余りの差をつけて大勝した。得票率で見ると44・49%で、戦後二十回実施された都知事選では十四番目。

 小池氏は政党の推薦を得られなかったが、二〇一四年二月の前回都知事選で自民党と公明党の支援を得て当選した舛添要一前知事の得票率43・40%をわずかに超えた。

 今回の都知事選の得票率は小池氏に次いで、増田寛也(ひろや)氏(64)が27・40%、鳥越俊太郎氏(76)が20・56%の順だった。小池氏の得票率の低さは、自民党と公明党が推薦した増田氏と、知名度があり野党四党の統一候補だった鳥越氏の出馬で、票が分散した結果といえる。

 地域別で見ると、小池氏は衆院選で出馬していた地元・東京10区(豊島区と練馬区の一部)の豊島区で52・98%、練馬区で47・48%と高い得票率だった。

 歴代の都知事が初当選した時の得票率で比べてみると、一二年に過去最多の四百三十三万八千九百三十六票を獲得した猪瀬直樹氏(67・35%)や、一九五九年の東龍太郎氏(51・77%)には及ばなかった。だが六七年の美濃部亮吉氏(44・46%)は超えた。

 過去の選挙を振り返ってみると、初当選よりも二期目の再選を果たした場合に、得票率が大きく伸びていずれも60%前後となっている。

 過去最高の得票率は〇三年に再選を果たした石原慎太郎氏で70・21%と、圧倒的な支持を得た。得票率の推移は、今後四年間の都政運営の手腕を評価する指標となりそうだ。

 

この記事を印刷する