舛添要一前東京都知事の辞職に伴う都知事選（十四日告示−三十一日投開票）に立候補の意向を表明している、元防衛相で自民党の小池百合子衆院議員（６３）は二日午前、民放のテレビ番組に出演し「自民党に推薦していただくのが第一。ただ、私はもう崖から飛び降りているので、あらゆる形で出馬する覚悟を決めている」と語り、自民の支援が得られない場合でも出馬する考えを明らかにした。
小池氏は一日に自民党都連に自らへの推薦を依頼する文書を提出。都連会長の石原伸晃経済再生相が「都知事の資格が十分ある方だと思う」とする一方、都連内には、自民都議らを中心に、前岩手県知事で元総務相の増田寛也（ひろや）氏（６４）の擁立論が浮上している。都連は、擁立候補について週明けに最終判断する見通し。
小池氏は番組内で「名誉ある撤退こそが不名誉だと思っている。都民のために出馬したい」と強調。番組出演後、記者団に「推薦を得ても、そうでなくても（出馬準備は）進めていく」と語った。
一方、民進党都連会長の松原仁衆院議員は同じ番組で、増田氏に関して「党都連で推す声があり、われわれの頭の中に入っている名前だ」と言及。自民、公明両党と支援の相乗りを否定した上で「自民が分裂するなり、違うあり方になれば、相乗りにならない」とも述べ、状況によっては増田氏支援もありうるとの見方を示した。
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