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東京都知事選

「新しい風吹いてもいい」 石田氏会見 素人の立場逆手に

記者会見する石田純一氏=8日、東京都千代田区で

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 東京都知事選で、野党四党の支援が得られれば出馬するとの意向を表明した石田純一氏(62)。八日、千代田区の日本教育会館で開いた記者会見では、政治の素人である立場を逆手に「新しい風が吹いてもいいのではないか」と一時間近くにわたり熱っぽく語った。

 紺色のスーツとネクタイ姿で現れた石田氏は、百人以上の報道陣を前に「野党統一候補であるならば、ぜひ出させていただきたい」と切り出した。「市民生活と政治が懸け離れている。安心して子供を産んで育てられ、老後も不安なく過ごせる社会が具体的に実現するならいい」

 改憲、安保法制など国政のテーマにも力がこもり、「野党の力を結集しないと現状では思いを力に変換できない」と訴えた。原発については、東京電力による炉心溶融隠しや、放射性廃棄物の処理などの問題に触れ「本当に大丈夫なのか、もっと話をしませんか」と呼び掛けた。

 二十年前に「不倫は文化」と語り、論議を巻き起こした元トレンディー俳優。昨年は国会前のデモで、安保法案に反対して「戦争は文化じゃありません」。この日は「政治は文化を守るもの」との言葉が飛び出した。政治や行政経験がないことを問われると「橋下徹・前大阪府知事も政治経験がなかったが立派にやった。プロがやったから全てOKでない」と反論した。

 妻のプロゴルファー東尾理子さん(40)は八日のブログに「出馬しないことを願っています」とつづったが、石田氏は「家族は大事だし責任もあるが、やるべきこと、やりたいこととして話を受ける方向に進む」と決意をにじませた。

 

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