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東京都知事選

増田氏が出馬会見 都知事選、自民都連が擁立

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 東京都知事選(十四日告示−三十一日投開票)で、前岩手県知事で元総務相の増田寛也(ひろや)氏(64)=写真=が十一日午後、都庁で記者会見し、「三人の都知事の辞任で、都政は停滞と混乱を招いている。山積する多くの課題を早く解決し、二〇二〇年五輪・パラリンピック以降の首都の姿をしっかりすることが必要だ」と述べ、立候補を正式に表明した。自民党都連は同日、増田氏を推薦候補として擁立する方針を決めた。

 増田氏は「三つの不安」として子育て、超高齢社会、災害を列挙。その解消を公約に掲げ、保育所の待機児童八千人の早期解消と、子育て世代の包括支援▽首都圏全体での介護体制構築▽木造住宅密集地域の不燃化、耐震化の加速−などを訴えた。

 東京五輪・パラリンピックに関しては、大会成功に向け「無駄のない体制を構築し、多くの賛同を取り戻したい」と説明した。

 増田氏がこれまで、東京への一極集中を批判してきたことにも言及。「地方から活力を奪う形での成長モデルが限界を迎えていたため」と説明し、今後は東京が地方とともに成長するモデルを実践するとした。

 増田氏は東京都出身。旧建設省をへて岩手県知事を一九九五年から三期十二年務め、二〇〇七〜〇八年には第一次安倍、福田両内閣で総務相を務めた。

 

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