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東京都知事選

主な3候補者の熱い一日

 参院選から4日、首都の街中に再び選挙戦の声が響いた。14日告示された東京都知事選で、立候補した過去最多の21人は真夏の暑さの中、それぞれの持ち味や考えをアピールした。主な候補者3人の一日を追った。

◆鳥越さん 都庁見上げ気引き締め

▼8時45分…渋谷区広尾

 一時半に寝て、今朝は四時十五分に起床した。自宅のマンションで身支度中、本紙の電話取材に応じ「さあ、これからやるぞと。今、新しい戦いの一日が始まるという気持ち」と、落ち着いた口調で語った。普段通りに朝食を取り、車で出掛けた。

▼10時30分…新宿駅

 グレーのスーツにノーネクタイで登場。拍手と、「鳥越さーん」の声の中、壇上でマイクを握った。演説を終え、支援者の握手に応じながら選挙カーへ。駆け寄ってきた女性から「頑張って。体、元気に」と体調を気遣われると、「体は大丈夫だから」と答えた。

▼11時25分…都庁前

 知事選掲示板に自らポスターを貼り、「これをやってようやく実感が湧きました。やるぞという実感が」。都庁舎を見上げ、「この中にいると、都民の目線や感覚を忘れてしまうんだろうな。気を付けなければ」と気を引き締めた。午後は政見放送の収録に臨んだ。

◆増田さん 豪雨に負けず演説に力

▼9時55分…千代田区隼町

 スーツをきっちりと着こなし、選挙事務所に。晴れやかな表情で「いい天気ですね」。菅義偉官房長官はじめ自民、公明党の議員も続々と駆けつけた。十時半からの第一声では十五人が応援演説に立ち、最後に本人が演説後、「がんばろー」コールが響いた。

▼11時30分…同区紀尾井町

 公明党の高木陽介議員らと車でホテルニューオータニへ。推薦を受けた商工連盟の人たちの会合に顔を出し、あいさつ回りをこなした。出てくると、周囲と真剣な表情で話をしながら、足早に車に乗り込み、永田町の自民党本部と都連本部に向かった。

▼17時…立川駅

 選挙カーに立ち「区部と多摩に格差がある」と訴えた。握手をした立川市の大久保まりさん(66)は「あんなに体が大きい人だとは。地味だけど地に足が着いた感じがした」。十八時には吉祥寺駅前へ。激しい雨の中、ずぶぬれになりながら、演説は熱を帯びた。

◆小池さん 若者と気軽に写真撮影

▼12時半…都庁前

 地元の池袋(豊島区)での第一声を終えて移動。「まずは都庁にごあいさつを」。庁舎の窓から演説を聞く職員の姿を見つけると、深々とおじぎした。その後新宿駅東口のアルタ前では、外国人観光客にカメラを向けられ、流ちょうな英語で「東京を変えますよ」。

▼15時…表参道

 高級ブランド店などが立ち並ぶ通りを、陣営スタッフらと数百メートル練り歩く。中央区の主婦高木美智子さん(60)は「テレビで見るよりオシャレで若い。カリスマ性を感じた」とうっとりした様子。若者らとの写真撮影にも気軽に応じ、人だかりができた。

▼16時半…渋谷駅前

 スクランブル交差点近くで演説を始めると、周辺は一時混雑。雷が鳴り、雨が降りだしても語り続け、「いいぞ」「負けるな」と声が飛んだ。会社員の永山宏利さん(56)は「必死さが伝わる。日本人はああいう姿に弱いから、応援したくなっちゃうね」。

◆主要3候補の主な演説日程(15日) 

▼鳥越俊太郎さん 午後6時30分 JR池袋駅東口

▼増田寛也さん 午前10時 赤羽駅東口▽午後0時45分 板橋区役所正面玄関前▽午後4時30分 池袋サンシャイン通り入り口

▼小池百合子さん 未定

 ※届け出順。陣営発表(14日午後9時現在)。変更の可能性があります。

 

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