東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東京都知事選2016 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

東京都知事選

都政3つの課題 候補者を見極めよう 社会部長・瀬口晴義

 昨年の都内総生産九十三兆円はニューヨークを上回り世界一。人口千三百六十万人、年間予算十三兆円、職員十七万人−。東京は世界最大級の都市です。その「顔」を選ぶ東京都知事選が始まりました。

 著名人の名前が浮かんでは消え、話題性は参院選を上回るほど。自民党は女性初の都知事を目指す元防衛相の小池百合子氏と自公が推薦した元祖「改革派知事」で元総務相の増田寛也氏の分裂選挙になりました。野党は告示前日に鳥越俊太郎氏に一本化されました。「参院選で改憲勢力が三分の二を取った結果に触発された」と出馬の動機を語り、安倍政権に批判的な鳥越氏が立候補したことで、憲法改正など国政の重要テーマも焦点になりそうです。

 待機児童の解消や介護、防災など「くらし・子育て・福祉」、費用負担増への対応が注目される「東京五輪・パラリンピック」、電力の最大の消費地として原発との向き合い方が問われる「原発・エネルギー」。この三つの課題を丁寧に報じていきます。

 知事は有権者が直接選びます。日本の首相よりも米大統領に近い存在といえます。それだけに、候補者の詳しい経歴や信条、歴史観などを幅広く知ることが重要です。

 誰が都知事にふさわしい人物か。見極めるための情報を伝えます。二代続けて政治資金で足をすくわれ、三年八カ月で三回目の知事選です。知名度や政党の思惑で担がれた人物の失脚で都政は停滞しています。選ぶ側ももう、失敗できません。

 

この記事を印刷する