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東京都知事選

新たな都政どう描く 主要3候補 キャッチフレーズで探る

 首都の顔を選ぶ東京都知事選(31日投開票)で、候補者たちはどんな都政を目指すのか。それを知るヒントは、各陣営が掲げるキャッチフレーズにある。「あなたに取り戻す」「あたたかさあふれる」「都民が決める」−。主要3候補が10文字余のフレーズに込めた新たな都政像を探った。 (都政取材班)

◆鳥越俊太郎さん あなたに都政を取り戻す。

 ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(76)=民進、共産、社民、生活推薦=が打ち出すのは「あなたに都政を取り戻す。」。街頭演説では、支援者が「みんなに都政を取り戻す。」と書かれたプラカードを掲げて呼応する仕掛けだ。

 舛添要一前都知事の高額な海外出張費など、一連の公私混同問題を引き合いに、「税金は都民の一人一人の汗と努力の結晶なのに、いいかげんな使われ方をしてきた」と指摘。納税者である都民の声に耳を傾ける都政への転換を訴える。

◆増田寛也さん あたたかさと夢あふれる東京に。

 岩手県知事と総務相を務めた増田寛也(ひろや)さん(64)=自民、公明、こころ推薦=は「あたたかさと夢あふれる東京に。」を掲げる。堅実なイメージを打ち出し、四年間で三人の知事が辞職した都政の混迷に終止符を打つ決意を示している。

 子育てや介護、災害に対する不安の解消には、互いに支え合うぬくもりが鍵になるとみている。東京五輪・パラリンピックなどをきっかけに、誰もが夢に挑戦できる環境をつくりたいとの思いも表現したという。

◆小池百合子さん 都民が決める。都民と進める。

 前衆院議員で元防衛相の小池百合子さん(64)は「都民が決める。都民と進める。」をキャッチフレーズに、都民目線による都政改革を打ち出している。これまでの都政運営について「たった一握りの人がいつ、どこで、何を決めているか分からない」と主張する。

 知事給与の削減のほか、情報公開で都政を透明化し、五輪関連予算も適正かどうかチェックする考えで、「都民の手で、都民による、都民のための都政を取り戻す」と訴える。

◆ きょうの主な演説日程 

 ▼鳥越俊太郎さん 午後4時 JR北千住駅西口デッキ上▽同6時 JR錦糸町駅北口

 ▼増田寛也さん 午前11時10分 原宿駅竹下口交差点▽正午 渋谷東急ハンズ前▽午後6時40分 神宮前交差点(明治通り)

 ▼小池百合子さん 午前11時 東京スカイツリー前▽午後1時 有楽町イトシア前▽同2時30分 銀座4丁目交差点▽同4時 上野御徒町駅▽同4時30分 アメ横▽同6時 東急ハンズ池袋店前

 ※届け出順。陣営発表(15日午後11時30分現在)。変更の可能性があります。

 

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