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東京都知事選

投票日に18歳 都知事選への思いは

父親(左)と都知事選に関する記事を読みながら話をする高校3年の女子生徒。投票日の7月31日に18歳の誕生日を迎える=都内で

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 「18歳選挙権」が話題になった参院選から息つく間もなく、都内は知事選に突入した。投開票日の31日に18歳の誕生日を迎える世田谷区の高校3年の女子生徒(17)にとって、初めての選挙だ。「投票に行きます」。高校生有権者の率直な思いを聞いた。 (石原真樹)

 参院選投開票日の十日は、一学期の期末テスト期間中だった。「テレビの選挙特番? 見る時間なんてなかった」と振り返る。

 受験生に休む暇はない。塾が週に三、四日あり、日曜日も自宅や塾の自習室で勉強。学校が行事に熱心で、夏休みは秋に開かれる文化祭の準備に追われそうだ。「高校生って忙しいんですよ」

 これまでデモなどに参加した経験はなく、政治に関心はあまりない。でも「投票には行きたい」と断言する。「十代有権者は全有権者の2%だって学校で習った。数としては少ないけど、若い人が行く意味があるかも。誕生日だし、せっかくの権利を使いたい」と前向きに捉えている。

 会社役員の父親(52)は「大人だって『誰が政治をやっても同じ』と思ってしまう今の状況で、高校生に選べというのは難しい」との見方を示しながら「分からないから投票に行かないのでなく、まずは投票を経験してほしい」と、一人娘の初めての選挙を見守る。

 この女子生徒にとって、都政の中では保育所の待機児童問題に関心がある。自分の将来にも影響がありそうだからだ。

 「保育所がなくて困っている母親とか、弱い人の気持ちを分かる人に知事になってほしいな」

 

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