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東京都知事選

<託す>障害者施策進めて

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◆東京都盲人福祉協会長・笹川吉彦さん(82)

 十六歳の時、病気で失明した。二〇二〇年東京パラリンピックの開催が決まり、障害に対する社会の理解が深まったと言われる。でも、毎朝電車三本を乗り継いで通勤しているが、助けようと声を掛けてくれる人はいない。社会は変わっていないのではないか。

 舛添要一前知事は、私が日本盲人会連合の会長だったころ厚生労働相で、以来接点がある。〇八年の北京大会ではメダリストへの報奨金制度を創設するため銀座で募金活動をしてくれた。パラリンピックへの思いは本物だったと思うので、辞任は残念だ。

 豪華な都庁と比べて障害者福祉会館は老朽化している。改築してほしいし障害者差別禁止条例も制定してほしい。障害者施策は国の政策や法律を都がどう受け止め進めるかということ。その意味では行政経験が重要だと思う。 (世田谷区)

 

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