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東京都知事選

<明日を託せるのは誰> (4)私の仕事

(届け出順)

◆隠ぺいを暴いた記者魂

 鳥越俊太郎氏(76) 埼玉県桶川市で一九九九年、女子大生が元交際相手に雇われた男に刺殺された。被害者の私生活ばかりが報道される中、「警察は何か隠している」と直感。遺族に思いを伝えようと、筆ペンでつづった手紙で取材を申し込んだ。そこから、警察が何度もストーカーの被害相談を受けながら放置した怠慢を暴き、自身がキャスターを務めたテレビ番組で報道。ストーカー規制法の制定につながった。「常に弱い人の立場に立って仕事をしてきた」と振り返る。

◆「マニフェスト」の元祖

 増田寛也氏(64) 二〇〇三年二月、三期目を目指した岩手県知事選で、日本初のマニフェスト(公約集)を掲げた。政策と財源を明確にし、「二年間で公共事業費三割削減」などを盛り込んだ。当時の本紙の取材に「有権者との契約だから、絶対実現するものだけを明確に書くよう心掛けた」。これを機に、マニフェストは国政選挙にも広がる。「(マニフェストを)出さないと選挙を戦えないぐらい、有権者が厳しく候補者を見るようになればと期待している」と答えていた。

◆砂漠の暴れん坊に迫る

 小池百合子氏(64) 二十代でアラビア語の通訳となり、リビアの最高指導者(当時)カダフィ大佐への単独会見ができないか、日本のテレビ局から持ち掛けられた。自身のメールマガジンなどによると、リビア入りして同国外務省の説得を続け、三週間後、北東部ベンガジの兵舎で会見にこぎつけた。「大佐がカメラの前に現れた時は達成感がありました」。世界で初めて大佐の両親も撮影し、映像は世界中に配信。テレビの報道の世界に足を踏み入れるきっかけとなった。

 主要3候補の発言や著書などから構成しています。

 

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