＜託す＞舛添氏問題解明を

　東京市民オンブズマンで自治体の公費の使い方を追及してきた。六月には、リオデジャネイロ五輪開催中の現地視察を計画する都議会に、「大会終了後に少人数で訪問するべきだ」と申し入れた。

　「政治とカネ」を巡り、二代続けて知事が辞職したが、その前の石原慎太郎元知事時代から、出張費などの無駄遣いの問題はあった。直接選挙で選ばれ、自分の思い通りにできるという発想で、知事が都政を私物化してきた。

　都議会もチェック機能がないに等しかった。税金の使い方や政策よりも、人気投票で知事を選んできた有権者にも責任がある。

　舛添要一前知事の問題は、結局、何も明らかになっていない。新知事は専門委員会を設置するなどして、全容解明をするべきだ。

　有権者は庶民の感覚で、自分たちのために政治をする人かどうか、見定めてほしい。　（練馬区）