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東京都知事選

<都知事そもそも> (7)都議会との関係は?

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 「民意を僕が代弁しているんだということを尊重していただきたい」。二〇一二年の東京都知事選で史上最多の四百三十四万票を獲得した猪瀬直樹氏は、こう都議会をけん制した。

 地方自治体は、住民サービスなどの行政をつかさどる首長と、立法機能を持つ議会の議員がそれぞれ、住民の直接選挙によって代表に選ばれる「二元代表制」を採用している。だが、両者が常に対等な関係にあるわけではなく、その時の力関係によって異なってくる。強大な権限を持つ都知事でも、都議会の協力を得られなければ政策実行は壁に当たる。中でも議会運営の主導権を握る自民、公明両党がカギを握ってきた。

 革新系の美濃部亮吉氏は少数与党に泣き、議会を「地獄」と呼んだ。政党の支援を受けずに当選した青島幸男氏は、就任直後に実行した世界都市博覧会(都市博)の開催中止を巡って自民党など都議会多数派と衝突。一議会で四十七もの条例案を否決された。

 猪瀬氏も、徳洲会グループからの政治資金問題で与党の自民、公明両党が追及する側に回り、辞職へ追い込まれた。副知事時代からの折り合いの悪さが響いたと指摘された。

 

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