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東京都知事選

<明日を託せるのは誰> (7)夢の条例

(届け出順)

◆がんでもいきいきと

 鳥越俊太郎氏(76) 都知事になったら実現したい「夢の条例」は? 本紙のアンケートに「がんになっても、いきいきと活動できる東京をつくるようなことを、条例でできたらいい」と答えた。二〇〇五年九月に大腸がんが判明。二年後に再発して手術は計四回受けた。暴飲暴食をやめるなど生活習慣を変え、ジムで筋力トレーニングを続ける。「人生の中で一番健康。がん患者だからだめだという偏見は捨ててほしい」。公約でも「がん検診の受診率100%」を掲げている。

◆安心して観光できる

 増田寛也氏(64) 「安全安心の観光まちづくり条例を制定したい」。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを起爆剤に、世界一魅力があふれる東京を実現することを、公約の柱の一つにしている。「世界に恥ずかしくないパラリンピックをすることで、東京が(誰もが利用できる)ユニバーサルデザインの街に変わっていく」。外国人観光客に、多摩地区の豊かな自然にも触れてほしいという。子どもからお年寄りまで、誰もが安全安心に観光できる東京をつくるのが夢だ。

◆防災へ消防団元気に

 小池百合子氏(64) 「町会・消防団振興の特別措置条例」を制定し、震災時の対応力を高めたいという。町会や消防団の組織率を向上させ、装備や訓練への行政支援を定める。一九九五年の阪神大震災を故郷の神戸で経験した。「長田区が燃えていくのを、ただ見ているしかなかった」。東京の課題は首都直下地震への備え。「高い確率で起きるのだから、備えなければ不作為になる」。電柱が倒れたら消防車や救急車の通行を妨げるとして、無電柱化(地中化)も訴える。

 主要3候補のアンケートや発言などから構成しています。

 

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