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東京都知事選

<明日を託せるのは誰> (8)戦争と平和

(届け出順)

◆安保法反対の姿勢貫く

 鳥越俊太郎氏(76) 一九四五年八月の終戦時は五歳で、戦争を知る最後の世代。「空襲の時、防空壕(ごう)に逃げ込んだことも記憶している」。その翌年に小学校に入学。「平和と民主主義の教育で育った第一期生」と自負し、平和と民主主義を守りたいとの思いは強い。集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法には「多くの国民が怒った」と反対の姿勢を貫いている。「東京は健康で生きていける暮らしやすい所だと、世界中に思われたい。そのためには平和だ」

◆日米同盟強化が抑止力

 増田寛也氏(64) 防衛や外交を担うのは国政であり、地方自治は分けて考えるべきだとの立場を取り、本紙アンケートで、安保法への賛否を明らかにしなかった。「都民の命と平和な生活を守るという観点から」と前置きした上で、「わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、平和安全法制の施行を受け、日米同盟の強化などにより抑制力向上に努め、戦争を未然に防ぎつつ、訓練などを通じて自衛隊の対処能力をさらに強化することは極めて重要だ」と回答した。

◆安保法「遅きに失した」

 小池百合子氏(64) 海軍中尉だった父親から「戦争したらあかん」「戦争しないための方法を考えるのが政治」と強く言われてきた。エジプト留学時代には第四次中東戦争を経験し、女性初の防衛相も務めた。「平和平和と言っている神学論争の時代は過ぎた。世界を見て、日本がどうあるべきかを示すべきだ」。安保法については「アジアや国際社会への脅威が明らかな中で、日本の平和な社会を持続、発展させる必要がある。安保法の成立は遅きに失したぐらいだ」。

 主要3候補のアンケートや発言などから構成しています。

 

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