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東京都知事選

「政治とカネ」 主要3候補者こう思う

◆鳥越さん 都民の税金だと意識

◆増田さん 海外出張は最小限に

◆小池さん 1万円超を自主公開

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 31日投開票の東京都知事選は「政治とカネ」も大きなテーマだ。舛添要一氏は政治資金流用など公私混同問題で、その前の猪瀬直樹氏は医療法人グループからの5000万円受領問題で辞職した。主要3候補の信頼回復策を、本紙が行った候補者アンケートから紹介する。 (都知事選取材班)

 【政治資金の支出】

 政治資金規正法では政治資金の支出内容に制限がなく、政治活動のためか不明確な絵画などの購入に使われることがある。支出内容の公開基準も都知事と都議は「五万円以上」と、国会議員の「一万円以上」よりも透明度が低い。

 支出の制限について、鳥越俊太郎さん(76)と小池百合子さん(64)は「法改正して規制を強化すべきだ」と回答。増田寛也さん(64)は「政治活動の自由の観点から(支出について)特段制限が設けられていない」と規制について態度を明らかにせず、「透明化は必要。国会でよく審議して決めるべきだ」とした。

 公開基準は、小池さんは「一万円以上を自主的に公開する」と答えたが、鳥越さんと増田さんは国会などが決めるべきだとした。

 【海外出張と公用車】

 海外出張での航空機のファーストクラスやホテルのスイートルームの利用について、三候補は「使用しない」と回答した。

 海外出張について、鳥越さんは「必要ないことにお金を使わないようにする」、増田さんは「一回の期間や出張回数、体制も必要最小限に抑えて改善する」。小池さんはファーストクラスを使う例外として「国情や機体の関係でビジネスクラスではセキュリティー上の費用がかさみ割高になるケース」などを挙げた。

 舛添氏がほぼ毎週末に別荘往復で利用した公用車については、三候補は「私的利用はしない」という趣旨の回答をした。

 鳥越さんは「都民の税金ということを心にとめ、常識で考えれば、ルール違反のない使い方ができる」。増田さんは「率先して襟を正すことで職員のモラル向上につながり、能率向上に寄与するはず」。小池さんは「身体の安全確保のために必要と考えられる場合に限るなど、都民が納得いく運用をする」と答えた。

 ほかの主な候補者の選挙公報によると、元労相の山口敏夫さん(75)は「五輪利権の阻止」を主張。ジャーナリストの上杉隆さん(48)は「知事給与ゼロ」を示した。前兵庫県加西市長の中川暢三さん(60)は「前知事問題の真相究明と不当支出の返還請求」を掲げる。

◇きょうの主な演説予定

 ▼鳥越俊太郎さん 午後4時30分:大山ハッピーロード商店街 ▽同4時40分:東武東上線大山駅南口 ▽同6時:新宿駅東南口

 ▼増田寛也さん 午前8時:ひばりケ丘駅南口 ▽同9時:田無駅北口 ▽同10時15分:小平駅南口 ▽同11時50分:国分寺駅北口 ▽午後1時:国立駅南口

 ▼小池百合子さん 午前9時30分:JR箱根ケ崎駅東口 ▽同10時30分:イオンモールむさし村山前 ▽同11時30分:JR昭島駅南口 ▽午後0時30分:西武拝島線東大和市駅 ▽同1時30分:西武新宿線小平駅南口 ▽同2時45分:JR新秋津駅 ▽同3時15分:西武池袋線清瀬駅北口 ▽同4時15分:同線東久留米駅西口 ▽同5時30分:陸上自衛隊練馬駐屯地正門前 ▽同7時30分:JR十条駅

 ※届け出順。陣営発表(25日午後9時30分現在)。変更の可能性があります。

 

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