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東京都知事選

都知事選「つぶやき」分析 主要候補の特色浸透

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 東京都知事選の主要候補を巡るインターネットの短文投稿サイト「ツイッター」のつぶやきをデータ分析会社が調べたところ、それぞれの特色や主張が一定程度、浸透していることが明らかになった。 (山口哲人)

 鳥越俊太郎さん(76)に関するツイート(書き込み)は約三万一千件、そのうち目立ったキーワードは「野党」だ。鳥越さんは参院選の全一人区で統一候補を立てた民進、共産、生活、社民の四野党から推薦を受け、街頭演説には連日、各党幹部らが駆け付けている。野党票分散を避けるため告示前日に出馬を取りやめた宇都宮健児・元日弁連会長を指す「宇都宮」も多くツイートされていた。

 増田寛也さん(64)に関するツイートは約六千件で、キーワードは「自民党」が最多。政権与党から推薦を受けていることが、ツイッター利用者の間に浸透しているようだ。増田さんは公明、日本のこころを大切にする党からも推薦を得ている。岩手県知事を三期務めた経歴から「県知事」も多かった。

 小池百合子さん(64)に関連する約四万八千件のツイートの特徴は「女性」。当選すれば東京都で初の女性知事となる。もう一つは「オタク」だ。小池さんがアニメキャラクターを模した自身のコスプレ姿をツイッターに投稿したことや、漫画愛好家らによる同人誌の展示即売会「コミックマーケット」を応援すると約束したことを反映したとみられる。

 候補者の中で最も多い約三十二万人のフォロワー(読者)を持つ上杉隆さん(48)は、知事給与の全額返上を訴えている。上杉さん関連の約一万件のツイートでは「ゼロ」が目立ち、主張が認知されているようだ。

 調査したのは、膨大な情報を集積した「ビッグデータ」の分析や活用を専業とするブレインパッド社(東京都港区)。参院選に続き都知事選でも六月二十五日から告示約一週間後の七月二十日まで、主な候補に関するツイートを調べた。各候補の名前をキーワードとして入力した後、そのキーワードに関連して発信されたツイートの内容をまとめた。

 

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