東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東京都知事選2016 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

東京都知事選

主要3候補アンケート(下) 「原発とエネルギー」目標

写真

 電力の大消費地である首都東京にとって、原発・エネルギー政策は避けて通れない重要課題だ。東京都知事選の主要候補への本紙アンケートに基づき、原発政策や再生可能エネルギーについて見解を紹介する。

◆鳥越さん 250キロ圏内の原発を停止

 鳥越俊太郎さん(76)は原発再稼働に反対し、原発を「将来的に廃止すべきだ。原発は人類の手に負えないもの」とする。選挙戦では、東京から二百五十キロ圏にある原発を停止し、廃炉にするよう電力会社に申し入れる意向も示した。

◆増田さん 水素社会の実現に注力

 増田寛也さん(64)は「安全性確保を大前提に、原発は都民のエネルギー確保のために現時点では必要」と説明。ただ「可能な限り近い将来、原発ゼロを目指す」として、原発依存度の低減に国全体として取り組むべきだとの考えを示す。

◆小池さん 新技術の開発を後押し

 小池百合子さん(64)は原発再稼働について「具体的な計画や電力見通しが公にされた段階で、株主・消費側として検証し、適切に対応する」と説明。原発を将来的に廃止する立場で、「将来の電力構成を国に検討してもらう」と答えた。

 首都から発信するエネルギー政策についても尋ねた。鳥越さんは、都内の電力消費量に占める再生エネの利用割合について、二〇一四年度の8・7%から「30%を目指す」と回答。達成時期の目標は明示されていないが、実現に向け「太陽光やバイオマスなどの普及に取り組む」と記した。

 増田さんは「家庭や企業でのエネルギー利用の効率化・最適化に資する取り組みで、省エネ対策を推進する」と説明。「水素社会の実現」も挙げ、水素ステーションなど、水素エネルギーの供給体制の整備を進める考えを示した。

 小池さんは、照明の発光ダイオード(LED)化を徹底し節電を進めるとともに、省エネなどに配慮したエコハウス・スマートハウスの補助を強化する意向だ。「水素やバイオ活用、蓄電技術の高度化の技術開発も後押しする」と答えた。

◆主な候補の演説日程 

▼鳥越俊太郎さん 午後0時45分:新橋SL広場 ▽同2時:渋谷駅ハチ公前 ▽同5時:武蔵小金井駅南口 ▽同7時:渋谷駅ハチ公前

▼増田寛也さん 午前8時:亀戸駅北口 ▽同10時30分:赤札堂深川店(江東区) ▽午後2時:南千住駅西口 ▽同3時:東京スカイツリーソラマチ広場前(おしなり橋付近)

▼小池百合子さん 午前8時30分:品川駅港南口 ▽同9時30分:田町駅芝浦口 ▽同10時30分:大井町駅阪急前 ▽同11時30分:目黒駅東口 ▽午後0時15分:恵比寿駅西口 ▽同1時:渋谷駅ハチ公前 ▽同1時45分:渋谷宮益坂下交差点 ▽同3時:市ケ谷駅前 ▽同5時:ウインズ後楽園前 ▽同5時30分:後楽園駅前 ▽同6時30分:飯田橋駅西口 ▽同7時30分:高田馬場駅早稲田口

※届け出順。陣営発表(28日午後10時30分現在)。変更の可能性があります。

 

この記事を印刷する