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![]() <明日を託せるのは誰> (11)私の東京(届け出順) ◆家族も住む第二の故郷鳥越俊太郎氏(76) 新聞記者になってから東京に住み、約四十年がたった。出身地の福岡では「みんなが東京に憧れていたが、僕は別にいいや」と京都大に進学。若い時に距離を置いた東京も「九州なまりは消えないが、いまや第二の故郷。娘、孫たちも住む東京を光り輝く所にしたい」。その思いは「住んで良し、働いて良し、環境に良し」というキャッチフレーズに反映した。東京から二百五十キロ圏内の原発の「再稼働停止と廃炉を求める」という決意も、その延長にある。 ◆後藤新平の志を継いで増田寛也氏(64) 「東京は外の人間も包容力を持って受け入れてくれる」。茨城や岩手などで地方自治の仕事をし、故郷を見つめた実感だ。東京発展の基礎を築いた政治家、後藤新平を尊敬する。岩手出身で関東大震災の復興に力を注ぎ、東京市長も務めた。「岩手県知事を務めた自分と浅からぬ縁を感じる」。後藤は「人のお世話にならぬよう 人のお世話をするよう そしてむくいを求めぬよう」と自治三訣(じちさんけつ)を説いた。その言葉を胸に「世界に羽ばたく東京をつくりたい」。 ◆刺客から11年 街に誇り小池百合子氏(64) 二〇〇五年の郵政総選挙。「刺客」として、出身地兵庫から東京10区(豊島区と練馬区の一部)にくら替えした。東京で三十年ほど暮らしていたが、選挙区ではよそ者扱いされたことも。あれから十一年、今では地元巣鴨の地蔵通り商店街を「日本一有名」と自負する。東京は「銀座のようなおしゃれな所もあるけど、お祭りのみこしで競い合ったり、下町の情緒も残している」。地域を愛する人たちが集まる東京で「世界に誇れる知事になる」。 主要3候補のアンケートや著書などから構成しました。
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