東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 特集・連載 > 東京都知事選2016 > 記事一覧 > 記事

ここから本文

東京都知事選

きょう投開票 各陣営 かく戦った

 31日投開票の知事選は30日、炎天下、最後の舌戦が繰り広げられた。14日から17日間、どう戦い抜き、手応えはどうか。主要3候補陣営に聞いた。(届け出順)

◆鳥越俊太郎さん 政策浸透した

 ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(76)は、立候補表明が告示直前になったが、“聞く耳”をもった知事による「住んでよし」「働いてよし」「環境によし」「学んでよし」の都政の実現を訴えた。

 陣営は「野党統一候補ならではの政策をある程度浸透させることができた。選挙戦を通じ、たくさんの市民やボランティアの協力で支援の輪を広げられた」と受け止める。

 松原仁・民進党都連会長は「度重なる異常な選挙妨害もあったが、『都政を取り戻す』ためには障壁を乗り越えなければならない」とし、「二代続けて辞任した知事はいずれも自民党の支援を受けていた。この流れを変えることが何より重要だ」と念押ししている。

◆増田寛也さん 情熱期待して

 元総務相、増田寛也(ひろや)さん(64)の陣営幹部は、「街角で集会で都民一人一人に丁寧に訴えてきた。パフォーマンスではなく、唯一、地に足のついた政策を主張している増田さんに都民の皆さまの共感と、ますます『増田』ひろがる『ひろや』の声が日ごとに大きくなってきたのを実感している」と選挙戦を振り返った。

 その上で、「東京都政が混迷する中、都政の信頼を取り戻せるのは増田さんしかいない。まじめで地味なタイプだが、内に秘めた都政にかける熱い情熱は決して誰にも負けない」と強調。「あなたの大切な一票を誰よりも清潔で信頼できる増田さんに託してください。一緒に東京の明るい未来の扉を開けましょう」と訴えた。

◆小池百合子さん 演説重ね反響

 元防衛相の小池百合子さん(64)の陣営によると、政党などの組織的な支援がないため、人出の多い繁華街や駅前などで街頭演説を重ね、有権者に直接訴える選挙戦を終始、展開した。ツイッターやフェイスブックなどインターネットを活用し、街頭演説の様子などを情報発信した。

 「都民の都民による都民のための都政を取り戻す」として、都政の透明化や五輪関連予算・運営の適正化、誰もが生き生きと暮らし、活躍できる東京の実現などを訴えた。

 選挙戦を手伝う人も、街頭演説に集まる人も「自発的に来てくれる方のみ」と陣営担当者。「本人の実績、覚悟が共感を得ている。予想を上回るすごい盛り上がり」と手応えを話す。

 

この記事を印刷する