トップ > 特集・連載 > 都議選2017 > ニュースの記事一覧 > 記事
![]() <各党幹部に問う>(1)豊洲移転 早く決断すべき 自民党都連・下村博文会長
七月二日の投開票まで二カ月を切った都議選。各党はどう戦うのか。主要政党の都内組織の幹部に戦略や目標を聞いた。 −目標議席数は。 小池百合子知事が誕生し、公明党の選挙協力も得られない。公認の五十九人が全員当選した前回よりは議席数が減る危機感がある。まだ明確に目標を言える状況ではないが、世間一般で言われているほど負けが決まっているとは思っていない。一人でも多く当選させたい。 −何を訴えるのか。 公約では、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックを成功させることが一番の眼目。大きな争点は豊洲市場の移転問題だ。豊洲の土壌汚染は科学的に十分対処できると言われている。知事が決断できないために無駄な費用が使われている。早く移転を決断するべきだ。 −小池知事の評価は。 都政の注目度を高めたという成果はあった。しかし就任から九カ月になるが、「東京大改革」というテーマも具体的な政策が見えず、イメージ戦略的な部分だけで終わっている。五輪の費用分担の話も進んでいない。決断、実行の能力が問われている。 −小池知事が事実上率いる都民ファーストの会をどうみているか。 政党は理念や政策に賛同する人たちが集まるものだが、それが見えない中、選挙で当選したいという人たちが集まっている「烏合(うごう)の衆(しゅう)」だ。都民ファーストがもし大幅に議席をとることになれば、都政の混乱や停滞につながる。 −選挙戦のスローガンは。 責任政党としての役割を都政で果たすことを訴える言葉を考えている。実行、実現の政党だという差別化をしていきたい。ただし、小池知事を批判するだけでは、五輪にもマイナスになる。協力するところは全力で協力する。それが責任政党の役割。自民党は都と国、つまり安倍政権との連携で重要な役割がある。それはわれわれが協力しなければ難しい。小池知事の足を引っ張るつもりはまったくない。 (聞き手・内田淳二) PR情報
|