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都議選2017

衆院選・東京で「都民」は20議席 都議選の得票を基に試算

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 東京都議選で各党候補者が二日に得た票数を基に共同通信社が三日、衆院選の都内の結果を試算したところ、小池百合子都知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」が定数計四十二議席(小選挙区二十五、比例代表東京ブロック十七)のうち二十議席を獲得した。惨敗した自民党は連立を組む公明党の票を小選挙区で加えて計十五議席だった。

 都議選で「都民」に協力した公明が自民側に回っても、小池氏側が自民を上回るとの試算結果となった。選挙制度が異なる上、政治状況によっては実際の結果と変わる可能性があるが、「小池旋風」の勢いを改めて印象付けた格好だ。小池氏周辺で出ている国政進出を期待する声を後押ししそうだ。

 小選挙区の試算では、「都民」の票に、同党が推薦した無所属候補の票を合算した。結果、千代田区を含む1区などの十三選挙区で勝利した。

 自民は現有の二十一議席から大きく減らし、十一議席との試算結果となった。公明党の太田昭宏前代表が選出されている12区には自民候補が出ないと想定した。野党共闘を前提に、民進党には共産党の票を加えたものの、議席獲得には至らなかった。

 単純に各党候補の得票だけで比較すると、「都民」が二十二議席を得て圧勝し、自民党は二議席にとどまった。自公の選挙協力が国政で解消された場合、自民に大きな打撃となる状況を裏付けた。

 比例代表は、各党の候補者の合計得票数で比較した。議席数は「都民」の七に続き、自民四、共産三、公明二、民進一だった。試算は、六月に成立した改正公選法に基づいて新たな区割りで実施した。

◆試算の方法

 今回の東京都議選で各党の候補が獲得した票を自治体ごとに集計し、6月に成立した改正公選法に伴う新たな衆院小選挙区割りに基づいて割り振り、議席数を試算した。一つの自治体が2選挙区にまたがる場合、2015年国勢調査の日本人人口の配分に基づいて機械的に各党の票を振り分けた。地域政党「都民ファーストの会」には同党が推薦した無所属候補、自民党には公明党候補、民進党には共産党候補の得票をそれぞれ合算した。

 比例代表は各党候補の合計得票を基にドント方式で推定した。無所属候補の得票は除外した。都議選と衆院選は制度や候補者が異なり、議席予測は一定の目安にすぎない。

 

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