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都議選2017

<各党幹部に問う>(3)都政の膿出すことに傾注 民進党都連・松原仁会長

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 −都議選の位置付けは。

 準国政選挙であり、恐らく今年最大の政治決戦。今後の国政の流れを決める大きな政治的舞台となる。

 −都民に何を訴えるのか。

 今まで都政がクローズアップされることは少なかったが、小池百合子知事の登場もあり、大きな問題があることを多くの都民が再認識した。小さな国よりも大きな予算で、しかも無駄がありそうだと。さまざまな意思決定が不明確だと都民が認識し始めている。「都政与党」であった自民党では改革できないということだと思う。都政の膿(うみ)を出し、伏魔殿の大掃除をしてほしいという都民の要請に応えていく。

 −小池知事が事実上率いる「都民ファーストの会」をどうみているのか。

 行政改革や情報公開の点は民進党と極めて共通している。敵対する存在ではない。政党がどうだとかではなく、都民第一主義の原則に立ち、その部分で連帯し、膿を出すことに傾注するべきだ。小池知事は高い支持率を背景に求心力を持っている。その求心力で公明党ですら相互推薦となったが、勢いをどこまで維持できるか。都政の膿を出し切るには、十年以上の時間が必要になるだろう。その勢いを保つために民進党の潜在能力と存在は大きい。

 −都議選をどう戦うか。

 従来、民進党に投票していた良識ある有権者の票が分裂してしまっては仕方ない。党として、各選挙区で民進党支援者が応援できる候補者を明確にする。

 −立候補予定者の中から離党届の提出者が相次いでいる。目標議席数は。

 党の支持率を伸ばせなかった理由を分析しないといけない。東京はまさに全国の縮図。東京で支持率が伸びないということは、国政でも伸びないということ。本来は「二十議席」と言いたいところだが、状況は厳しい。現実的には民進党を含めた非自民の「改革勢力大結集」で過半数というのが目標になる。 (聞き手・唐沢裕亮)

 

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