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都議選2017

<各党幹部に問う>(4)「築地再整備」を唯一訴え 共産党都委・若林義春委員長

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 −今回の都議選をどう位置づける。

 二つの側面がある。一つは、「安倍政治」を続けさせていいのかという選択だ。都議選は国政の流れを左右する。もう一つは、都民の願いが届くガラス張りの都政になるかどうか。都政がこれだけ関心事になるのは歴史的にも珍しい。これまで以上に重要な選択となる。

 −一般会計予算案に三十九年ぶりに賛成した。小池都政の評価は。

 豊洲市場への移転をいったん止めたり、五輪競技施設の経費を削減したり、十分とは言えないかもしれないが、よく頑張ったと思う。前向きな変化を起こすスピードが非常に早い。そういう点を評価し、予算案に賛成した。

 一方で、石原慎太郎元知事から続く政治を引き継いでいる部分がかなりある。象徴が東京外郭環状道路の延伸問題。住宅地の地下を通り、ものすごいお金がかかるが、小池知事はこれをやると言った。暮らしや福祉に回すお金がなくなってしまう。小池都政はいい面、悪い面があり、是々非々の姿勢でいかざるをえない。

 −争点は。

 最大の争点は豊洲移転問題。六千億円近くもかけた無謀な市場について、都民が審判する機会をつくるべきだ。市場移転問題で、築地市場の再整備を主張しているのは共産党だけ。その選択肢は全選挙区で必要だと思う。可能な限り全四十二選挙区に擁立する。

 −以前は一人区では都民ファーストの会との協力もあり得るという見解を示していたが。

 三月に都民ファーストが公明党と選挙協力を結んだ。公明党は豊洲市場への移転推進を主張している。最大の争点で政策が一致できなかったら、共闘できるわけがない。ただし、小池知事が都議選前に移転中止を打ち出したら、公明党との協力協定が持たなくなる可能性もある。その場合は柔軟に対応する。 

  (聞き手・榊原智康)

 

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