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都議選2017

<各党幹部に問う>(8)都政改革「イエス&ゴー」 社民党都連合・羽田圭二代表

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 −公認候補は一人だが、今後増やす考えは。

 候補者を複数出す方針でこれまで努力してきたが、かなり厳しい。公認候補は一人でやっていく。

 −どう戦うか。

 石原慎太郎さんの人気の下で豊洲市場への移転が決定されたように、人気がある都知事に寄り添うような動きが相次いでいる状況で、議会そのものの機能が十分に果たせるのか、と危惧している。

 小池百合子知事が七月の都議選後、どういう方向性を出すか。もう少し(知事の動向を)見ていかなければならないのではないかというのを含めて、都議選では小池知事に寄り添うという態度はとらない。

 −知事との距離感は。

 小池知事に寄り添わないとは言っても、安全性が確認できない豊洲市場への移転を延期したのはいいし、保育施設用地を確保するため都市公園、都有地の活用もいい。だから、小池都政に「ノー」ではなく、「イエス&ゴー」。社民候補は、さらに都政改革をこう進めると訴えていく。

 −公認候補への支持にどうつなげるのか。

 世田谷区に(元社民党衆院議員の)保坂展人区長が二〇一一年四月に誕生以降、数々の政策を実現してきた。この六年間における政策や、区民が参加できる政策決定方式による区政運営そのものが、今後の都政を変える大きな力になると確信している。

 −選挙公約は。

 人権や教育など七つの政策を打ち出しており、「みんなの居場所がある東京へ」というスローガンに集約されている。子どもも障害のある方も、高齢者にとっても。築地市場の豊洲移転は、安全確保を最優先にして中止を求め、子どもの貧困対策なども掲げる。

 −社民は都議会で十六年間、議席がない。公認候補の一議席の重みは。

 一一年三月十一日の都議会で、豊洲移転の関連予算案が可決されたのはわずか一票差だった。十六年間議席がなく、重みを自覚しているからこそ、その一人として役割を果たしたい。 

  (聞き手・石川修巳)

 

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