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都議選2017

都議選の投票先 自民17%「都民」11% 「未定」半数の動向が焦点

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 共同通信社は二十七、二十八両日、約一カ月後に迫った東京都議選の情勢を探るため、都内の有権者約千人に電話世論調査を実施した。投票する政党は自民党が17%、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が11%と続いた。「まだ決めていない」が49%と半数を占めており、この層の票の行方が鍵となる。

 都議選は小池知事と自民党都連が対決する構図。小池知事は懸案の豊洲市場への移転可否を都議選前に判断するかどうかを明言しておらず、今後の都政運営で情勢は大きく動く可能性がある。

 他の投票先政党は共産党6%、公明党5%、民進党3%、地域政党「東京・生活者ネットワーク」1%。都民ファーストの会と、都議選で候補者を相互推薦する公明を合わせると16%で、自民の17%とほぼ拮抗(きっこう)する。

 小池知事を支持する人は63%と依然として高く、不支持は15%だった。小池知事の人気が、都民ファーストの会の支持にまでは結びついていない状況だ。一方、同会が今後、国政選挙に候補者を擁立することを「期待する」との回答は25%で、「期待しない」の19%と意見が分かれたが、「どちらとも言えない」も49%に上った。

 築地市場から豊洲への移転問題は「移転すべきだ」が28%で、「移転を中止し築地市場を再整備するべきだ」の21%を上回った。ただ「どちらとも言えない」との回答が46%に上り、多くの都民が判断に迷っていることがうかがえた。

 新たな都議に取り組んでほしい政策は「福祉・子育て支援」36%、「雇用・景気対策」15%、「豊洲市場の移転問題」14%、「東京五輪・パラリンピックの準備」7%などの順だった。

 支持政党は、自民23%、都民ファーストの会7%、共産6%、民進4%、公明4%、日本維新の会1%、生活者ネット1%。「支持政党はない」が44%と最多だった。

 【注】小数点以下一位を四捨五入した。

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◆「都民」小池氏人気 取り込めるか

 東京都議選に関する共同通信社の電話世論調査では、小池百合子知事を支持する人は63%に上り、女性を中心に根強い人気がうかがえた。ただ支持層のうち、知事が特別顧問を務める「都民ファーストの会」を投票先に選んだ人は17%にとどまっている。知名度の低い同会が知事の人気を得票に結びつけられるかが焦点になりそうだ。

 小池知事を支持しない人は15%で、14%が「関心がない」と答えた。支持率を男女別でみると、女性は69%に達し、男性の57%を上回った。年代別では50代の71%が最も高かった。

 各党の支持層からも評価は高く、公明、民進両党支持層の81%、都議会で対立する自民党支持層も59%が「知事を支持する」と回答した。「支持政党はない」と答えた無党派層は61%だった。

 ただ、小池知事を支持する人の投票先は都民ファーストの会の17%が最多だったものの、自民15%、公明6%、共産5%、民進3%と各党に分かれていた。「まだ決めていない」と答えた人は48%に上った。

 都民ファーストの会に投票すると回答した人は50代で11%、女性の9%にとどまり、小池氏が特に人気がある層からの支持につなげられていない。

 ▽調査の方法=東京都の有権者を対象に二十七、二十八両日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話(固定)をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは千六百二十三件、うち千十六人から回答を得た。

 

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