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都議選2017

<元都議の首長に聞く>(下) 吉住健一・新宿区長、西岡真一郎・小金井市長

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◆吉住健一・新宿区長(45)

 −都議に必要な資質とは何か。

 都で制度を変えるには、事情の違う区市町村に影響を与えるだけに、国や区市町村を動かす根気が求められる。議員たるもの、都政での役回りは何なのかを理解し、粘り強く取り組むことが大事だ。

 都議時代、最も根気が必要だったのは、一定の面積の建物に駐車場の確保を義務付けた都条例の改正。新宿駅東口周辺の中小ビルの耐震化が進まない原因の一つだった。地権者らとの調整など実現のめどがつくまでに丸四年かかった。

 −首長と政党の関係はどうあるべきか。

 首長が直属の与党をもつことは悪いことではないが、首長は選ばれた瞬間から全体の奉仕者になる。より多くの人たちの賛同を得て、物事を決断し進めるのが首長の仕事。特定の政党の意見ばかりを反映すると、最終的に住民の理解が広がらなくなる時期が来るのではないか。 (聞き手・増井のぞみ)

<よしずみ・けんいち> 与謝野馨元財務相の秘書、新宿区議2期、都議2期(自民党)を経て、2014年11月から新宿区長。現在1期目。

◆西岡真一郎・小金井市長(48)

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 −都議時代にどんな課題に取り組んだか。

 都政の課題は多岐にわたり、都議の仕事もなかなか大変だ。都議時代に力を入れたのは議会改革。政務調査費の領収書公開や使途基準の見直しなどに取り組んだ。まだ努力が必要だが、小池百合子知事になって議会側の改革機運が高まってきたのはいいことだと思う。

 都の行政は先駆的な取り組みが多く、都議もアイデアを出さないといけない。政策立案能力を高めるため、自分を磨く努力が求められる。あれもこれもできないので、テーマを決めて取り組むべきだ。

 −都や都議会に望むことは。

 多摩地域は、大いに発展する場所だと思っている。そのためにも、都の支援は欠かせない。小金井で言えば、緑地や農地の減少にどう歯止めをかけるか。われわれも考えるが、これまでにないような処方箋を都に考えてほしいし、都議にはそれを応援してほしい。

  (聞き手・鈴木貴彦)

<にしおか・しんいちろう> 小金井市議2期、都議2期(民主党)を経て、2015年12月に小金井市長選初当選。現在1期目。

 

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