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都議選2017

「都立定時制の存続が争点に」 元教諭やOBら都庁で会見

定時制高の存続を求める(右から)多賀さん、小島さん、太田さん、石川さん、相田さんら=都庁で

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 都教育委員会が廃止を決めた都立高校夜間定時制4校について、元教諭や卒業生らが12日、都庁で記者会見し、廃止見直しを都議選の争点にするよう求めた。

 会見には、法政大名誉教授の相田利雄さん(74)、写真家の石川文洋さん(79)、大東文化大前学長の太田政男さん(70)、定時制の元教諭の小島昌夫さん(91)らが出席。元教諭の多賀哲弥さん(71)らは、都議選の立候補予定者に「定時制高を存続すべきか」などの質問書を送付していることを明らかにし、「みなさんにもう一度考えてもらいたい」と訴えた。

 都教委は昨年2月、小山台(品川区)▽雪谷(大田区)▽江北(足立区)▽立川(立川市)−の夜間定時制の廃止を決定。都議会は、存続を求める請願や陳情は不採択にした。

 都教委は定時制の統廃合を進める一方、不登校などの生徒が学ぶチャレンジスクールを増やす方針。だが、チャレンジスクールは本年度から制服を導入し、働きながら学ぶ生徒が通いにくいなどの声が上がっている。定時制高出身の石川さんは「子どもたちは大人から切り捨てられたと感じるだろう。民意を切り捨てる政治を反映している」と疑問を投げかけた。

 会見に先立ち、小池百合子知事あてに、存続を求める文書を提出した。

 

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