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都議選2017

東京新聞 SNS班の挑戦 ペン+ビデオ汗と涙の二刀流

都議選の解説動画を収録するSNS班=千代田区の東京新聞で

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 東京都議選(二十三日告示、七月二日投開票)の情報をより深く、多角的にお届けしようと、本紙はインターネットを使った動画無料配信「都議選チャンネル」を始めました。七つの部の記者十二人で「都議選SNS班」を結成、全員が動画初心者です。熱い議論を重ね、冷や汗もかきながら、新聞を読む際に役に立つ映像を発信中。初の試みの舞台裏を公開します。

◆中継できない 

 今月一日、目黒区内で開かれた出馬予定者が集まる総決起大会。「ツイッターで生中継を」と、SNS班の三人は意気揚々と乗り込んだ。記者人生で初めて「ムービー」の列に並び、二台の小型三脚にスマホとホームビデオカメラをセットした。背後には、大人の背丈ほどの三脚に大型カメラを載せたテレビクルーがずらり。「いったい何者?」という視線を感じる。

 開会すると「あれ? 電波が弱い。ダメだ、中継できない!」。データ通信もWi−Fiも使えず、スマホは熱くなるばかり。結局、何も送れぬまま、むなしく電池は切れた。集まった人が多すぎて、電波が「渋滞状態」になったのが原因らしい。

 SNS班は、編集局有志を中心とした次世代研究所のメンバーが中心。お金も道具も技術もないが、情熱だけはある。ネット放送局「アワープラネットTV」代表理事の白石草(はじめ)さんに撮影法を教わったり、全員でツイッター社を訪ね最新の活用法を学んだり。研さんの毎日に体も脳も筋肉痛状態だが、SNS(会員制交流サイト)の双方向性が元気をくれる。

◆「いいね」励み 

 配信した瞬間に届く「いいね」の反応はネットならでは。送り手の素人ぶりを見かねたフォロワーさんがノウハウを助言してくれるのもありがたい。公式ツイッターのフォロワーは、動画配信を始めた五月二十四日から三週間で約千七百人増えた。

 別の日、編集局の一角に特設したスタジオで解説動画を収録した。照明用パラソルは日傘。フリップは経済部記者の手作り。キャスター役の生活部記者が社会部記者にインタビューし、科学部記者がカメラを回す。「はい、カット」。監督兼ディレクター役の川崎支局記者の合図で収録は終了した。

 いよいよ都議選は本番へ。SNS班は、ペンとビデオカメラを携え現場に向かう。視聴すれば本紙記事がより分かりやすく、親しみやすくなるような映像を目指して、動画素人集団の挑戦は続く。

▼配信している主な動画

○トークライブ「プチ鹿島式都議選の見方」

○トークライブ「プチ鹿島式共謀罪の見方」

○検証・都議会のヤジ弊害は変わったか?

○東京都議会、公用車保有の実態 税金で1400万円のレクサス

○都議の肖像画

○政治部長が語る「都民以外にも人ごとでない 都議選」

○解説「都議選がわかる『3つの数字』」

○解説「対立の構図」

○解説「注目する激戦区」

○解説CGアニメ「都議の政党勢力図」

 文・井上圭子/写真・朝倉豊

 

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