党首ら第一声

（党派の都議会勢力順）

　二階俊博幹事長　今度の選挙は圧勝させてもらう。都はたくさんの問題を抱えている。都議会の責任は極めて重要だ。東京都は一番でなくてはならない。東京こそ日本中を引っ張る大きなトップリーダーのはずだ。そのリーダー中のリーダーとして、自民党候補の役割は大きい。二〇二〇年東京五輪・パラリンピックが開催される時（自民党都議が）先頭を切って活躍できるように（自民）候補に力をつけてあげたい。党本部も今までにない態勢で支える。世界に輝く東京であるよう自民党は（党候補を）押し上げていきたい。　（ＪＲ王子駅前で）

　山口那津男代表　都政を前に進められる政党がどこかが問われるのが、今回の都議選だ。小池知事と協力し、政策を競い合い、安定を作りだして東京改革を進めていく。都議会公明党は知事に「三つの挑戦」と題して政策提言をし、身を切る改革や私立高校生の授業料実質無償化などを実現した。幅広い政策を共に実現していくことができると小池知事は確信したに違いない。知事側から一緒にやりたいとの申し出を受けて、都民ファーストの会と政策合意した。選挙に勝たせてもらい、東京改革を進めたい。　（ＪＲ目黒駅前で）

　志位和夫委員長　この都議選の対決構図は、小池知事対自民ではない。自民・公明対共産こそが本当の対決軸だ。三つの訴えをしたい。第一は、国政を私物化し、憲法を壊す安倍自公政権に首都・東京からレッドカードを突きつける。憲法違反の「共謀罪」法を強行採決で押し通し、加計（かけ）学園問題の疑惑は深刻だ。第二に築地市場の豊洲市場への移転を中止し、世界に誇る築地市場を未来に引き継ぐ。食の安全・安心を守ろうではないか。第三に都民の税金は巨大開発ではなく、福祉と暮らしに最優先に使う都政にする。　（新宿駅西口で）

　蓮舫代表　都知事の言うことにみんながついていく都政が長く続いた。今の国政とそっくりだ。支持率が安定して何をやっても大丈夫という慢心の下、安倍内閣は約束していないことに力を注いできた。特定秘密保護法、安保法制、「共謀罪」法。民意を見ているのか。そして加計学園の問題だ。安倍晋三首相は都合の悪いことには口を閉ざす。都政も国政も問われているのは議会の力。都知事、首相に議会がついていくだけでは民意は反映されない。都民に情報開示して（都民に）向き合う政治を、私たちに託してほしい。　（ＪＲ中野駅前で）

　小池百合子代表　都民、有権者の皆さんには、古い議会を新しくする絶好のチャンスが今日から始まった。都民、生活者の目線を大切にしていく。今こそ、次世代を担う子どもたちを、そして働くお母さんたちをしっかりサポートしていく。高齢者に向けての医療、介護体制も充実していかなければいけない。これまでの都議会はボスの政治、忖度（そんたく）政治が横行してきた。オリンピック、パラリンピックを控える東京だからこそ、日本中を引っ張る都政をつくっていきたい。皆さんの一票で都議会を変える戦いに参加いただきたい。　（渋谷センター街前で）

　西崎光子共同代表　まず何よりも都議会の改革だ。これまで自民党が支配してきた都議会を今回は変えるチャンスだ。五輪後の東京を福祉優先に変える。二〇二五年、団塊の世代の人が全て後期高齢者となる。東京の高齢化は深刻だ。人に投資できる東京に変える。福島原発事故から六年。エネルギー政策を東京から変えるために再生可能エネルギー５０％を目指す。市場問題では、築地市場の再整備を求めてきた。小池百合子知事が新しい方針を示したが、まだまだ十分な情報、中身を詰めていく議論が必要だ。　（小田急線経堂駅前で）

　松井一郎代表（大阪府知事）　選挙ではみんな、あれもやる、これもやると言うが、当選した後に本気で実行できる候補なのかを見極めてほしい。既得権益の打破をやり続けてきたのが維新だ。大阪の行財政改革で役所を筋肉質に作り替えてきた。役所の改革で税金をみなさんの手元に取り返すことができる。小池知事は大人気だが、中身が見えない。寄せ集めの選挙互助会では、東京の改革はできない。築地に食のテーマパークを整備するのは民間でできる。市場は豊洲、築地は民間の知恵を使って活用していくべきだ。　（ＪＲ蒲田駅前で）

　吉田忠智党首　この（前回都議選以降の）四年間は安倍政権と重なる。（今回の都議選は）安倍政権が問われる選挙でもある。特定秘密保護法、安全保障関連法、先日の通常国会での「共謀罪」の強行。まさに立憲主義を踏みにじり、憲法を骨抜きにする暴挙が次々と繰り返されてきた。加計学園、森友学園の問題は全く説明が尽くされていない。不公正な行政手続きが行われたのではないか、ということが最大の問題。信頼が損なわれる政治は、これ以上続けさせてはならない。今の安倍政治におきゅうをすえてほしい。　（東急三軒茶屋駅前で）