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都議選2017

都議選告示 首都の未来誰に託しますか ドキュメント6・23選挙区を行く

都議選立候補者らの街頭演説にカメラを向ける人々=千代田区で

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 梅雨の晴れ間の23日、都議選が告示された。街中に響く候補者の第一声。その訴えに耳を傾ける有権者ら。7月2日の投開票日に向けて、熱い戦いに突入した各選挙区の一日を追った。

9:40

公明党の男性候補(56)は、北区のJR王子駅前にある居酒屋の1階を借り切った選挙事務所で第一声。ちょうちんと選挙ポスターが並ぶ事務所前で「定数が4から3に減り、かつてない厳しい選挙」と危機感を訴えた。遊説でよく使われるバスロータリー前の一等地とあって、陣営幹部は「事務所の場所では負けません」。

10:30

維新現職の男性候補(42)が、大田区のJR蒲田駅前で第一声。応援に駆け付けた松井一郎代表が、都議会でただ一人の維新現職を熱心に売り込み、「選挙は政策選択だ。維新は微力だが既得権益を打破し、税金の無駄遣いを許さない」と声を張り上げた。

10:54

自民現職の男性候補(52)は、豊島区西池袋で街宣車の上から、「決められない都知事のもとで時間とお金を浪費して停滞した都政か、自民党に託して都政を前に進めていくのか。東京の未来がかかる大事な選挙」と第一声。小池知事が示した市場の豊洲移転と築地再整備の方針を「大変に分かりづらい中途半端な決断」と批判した。

11:10

千代田区有楽町駅前の都民ファーストの選挙カーを見て、小池知事を一目見ようと待っていた台東区の看護師佐藤敦子さん(58)は「小池さんはいったん豊洲に移ってから築地に戻ってくると言いましたが、お金はどうするんでしょうか。私たちの税金ですから注目しています。訴えていることは分かりやすいが、本当に実現できるのかを見極めたい」と話した。

12:00

立川市のJR立川駅南口。共産元職の男性候補(62)が第一声。小池知事の築地市場移転、再整備案に「これまでの築地売却方針を変えたのは一定の評価ができるが、移転しては築地ブランドは守れない」とあくまで築地再整備を主張。「皆さんと力を合わせて都政、都議会を変えます」と力を込めた。

12:20

都民ファースト新人の男性候補(55)が、豊島区のJR池袋駅西口前でシンボルカラーの緑色のたすきをかけ、選挙カーの上から第一声。「昨年の都知事選で自民党を除名されたが、こうして立候補できて感慨無量だ。都政は小池都知事が八面六臂(ろっぴ)の活躍をしているが、議会の側からも大改革を進めていかなければならない」と訴えた。

13:10

千代田区選挙区では、フリー編集者の無所属新人で共産などが推薦する候補(61)が、出陣式後、勝手知った神田神保町周辺を最初に巡回した。選挙カーを流して手を振ると、かつての同僚や仕事仲間から「頑張れー」と声援が飛ぶ。「選挙初日だから勢いをつけたかった」

15:00

社民新人の女性候補(53)は世田谷区の成城学園前駅で「知事ではなく、都民の生活に寄り添う議会を目指す」と街頭演説。福島瑞穂副党首が「今必要なのは、議会で言うべきことを言える女性だ」とアピールした。

 訴えを聞いていた同区の永岡英子さん(69)は「知事になびかず、自分の信念をもって政策を実行できる人に一票を入れたい」と話した。

15:15

北多摩第二選挙区の民進の男性候補(60)は、国分寺市の国分寺駅南口で街頭演説し「国政でも都政でも自民党の数による横暴が進んでいる。忖度(そんたく)する政治は両方にある」と強調。都政について「都知事と都議会の二つの車輪が決める。一つの車輪になったら運転している人の思い通りになってしまう」と力を込めた。

17:00

北区の王子駅北口は、16時からの都民ファースト男性候補(33)に続き公明党男性候補(56)の演説があり、小池知事が応援に来るとあって混雑した。仕事前に立ち寄ったパート従業員田村友美さん(67)は「小池さんになって、これまでの知事より透明化が進んだ。でも小池さんの味方だからではなく、議員報酬削減など政策の中身を見て決めたい」。

18:50

立川市のオフィスビルに囲まれた公園。無所属現職で都民ファースト推薦の男性候補(49)の街頭演説を聞くために知人数人と集まったパート従業員、藤島絹代さん(63)は「自民主導の都議会を変えて、隠されてきたことをオープンにしてほしい」と期待する。「国会の『共謀罪』や森友学園、加計学園問題など、自民はあまりにもひどかった。それが都議選で票に表れてほしい」

 

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