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都議選2017

稲田氏発言に批判続々 「あり得ない」自民が影響懸念

 稲田朋美防衛相が東京都議選の自民党候補応援で「自衛隊としてもお願いしたい」と発言したことに関し、都議選候補者らは二十八日、街頭演説で「あり得ない」などと次々と批判、自民党関係者は「マイナスだ」と選挙への影響を懸念した。 

 民進党の福山哲郎幹事長代理は、自衛隊練馬駐屯地に近い練馬区での応援演説で「考えられない発言。加計・森友問題や共謀罪など、今の安倍政権のやり方はおかしいという声をこの選挙で上げてほしい」と訴えた。

 共産党も街頭演説で批判を展開。ある候補者は「稲田氏個人の発言を攻撃するより、国政の私物化という感覚、体質を選挙で問うていく」と強気の姿勢を見せた。

 小池百合子都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」の候補者は演説では触れず、「有権者の反応はまだ分からない。自分の訴えをしていくだけ」と話した。

 自民党候補陣営の区議は「投票日まであと数日となった大事な時期。われわれが地域で汗を流しているときに、大臣の失言は最悪だ」と苦言を呈した。

◆「私物化疑われる」石破元防衛相も批判

 防衛相経験者の石破茂元幹事長は二十八日、稲田氏の発言について取材に「『防衛省として、自衛隊として』と言えば私物化と疑われる。自衛隊の政治利用以前に、行政の公平、公正、中立さの問題だ。絶対あってはならないことだ」と批判した。石破氏は「大臣が発言したからといって、政治利用されるようないいかげんな組織では自衛隊はないが、そのトップの見識が国民から問われることになる」と懸念。進退については「任命権者の首相と本人の判断だ」と語った。

 

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