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都議選2017

<政党アンケート> 格差社会

 近年、格差社会への懸念が高まっています。都内では、富裕層と貧困層の二極化が進んでいると考えますか。(1)進んでいる(2)やや進んでいる(3)あまり進んでいない(4)とくに変わらない

◆自民 私立小中校を無料に

 選択せず

 一億総活躍社会を実現するには、経済成長によって雇用を創出するとともに、教育の格差是正が重要。そのため、私立小中学校の無償化、就学前教育の無償化に取り組んでいく。なお、社会的格差の指標は多様化しており、一面的に判断できる基準はない。

◆公明 可処分所得増を支援

 (2)やや進んでいる

 努力が報われる社会になれば、いわゆる二極化や格差社会といわれる状況は解消されていく。教育の充実などによる貧困の連鎖を断ち切る支援や、社会保障の充実などにより、チャンスを生かせる仕組みや、可処分所得の増加をもたらす支援を講じていくべきだ。

◆共産 最低賃金引き上げを

 (1)進んでいる

 大企業・富裕層応援のアベノミクスが最大の原因。日本共産党は、最低賃金の1500円への引き上げ、正規と非正規の格差をなくすなど、8時間働けば普通に生活できる東京をつくる。家賃補助、都営住宅新規建設、子育て・教育・医療・介護の負担軽減を進める。

◆民進 公立学校で受験対策

 (1)進んでいる

 失敗した安倍政権の経済政策がトリクルダウン(金持ち優遇)だったから。望ましいのは、分厚い中間層による多様性のある寛容な社会。教育など、人への投資が重要だ。格差是正や教育などの人材投資が、経済成長につながることは世界の常識となっている。

◆都民 公立学校で受験対策

 (1)進んでいる

 少子化が進む中で、進学塾の利益は過去最高になる現象が起きている。親の所得格差が子どもの教育格差になっているため、塾に頼らずに受験対策が公立学校でできる「学び舎づくり推進条例」をつくる。

◆ネット 女性の正規雇用拡大

 (1)進んでいる

 格差の拡大、二極化は世界的な傾向で、日本でも富の偏在が進んでいる。国の政策転換が必要だと考えるが、子どもの貧困が顕在化し、教育格差が貧困の連鎖を生んでいるため、まずは子どもの教育支援。さらに女性の貧困対策として正規雇用の拡大を進める。

◆維新 一貫した教育無償化

 (2)やや進んでいる

 一億総中流社会といわれた時代から格差は進んでいる。解消にはセーフティーネットの構築だけではなく、幼児期から大学まで一貫して教育費を無償化することが大切だ。やる気があって能力があってまじめに取り組む人が報われる活力ある社会をつくる。

◆社民 非正規の待遇を改善

 (1)進んでいる

 雇用破壊で非正規労働者が増大し所得格差が拡大した。少子化や年金空洞化の要因になり、社会の持続性の障害となっている。同一価値労働・同一賃金原則の均等待遇の実現、誰もが希望が持てる格差と貧困のない東京政策が必要。

 

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