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![]() 小池旋風が首都を席巻 「都民」現職の議席奪う市場の移転問題などで都政が揺れ、かつてないほどの注目を集めた今回の都議選。都民ファーストの会の候補が次々に当選を決めた一方で、自民党は過去最低の二十三議席にとどまった。生活者ネットと日本維新の会は一議席ずつを確保。当選者の選挙事務所では、支持者らの笑顔があふれた。 (都議選取材班)
◆墨田区 成清さん初当選初当選した都民ファースト新人の成清梨沙子さん(27)は、墨田区の選挙事務所で、大学時代の仲間などボランティアらと手を取り合って喜んだ。髪飾りを贈られた成清さんは「皆さまのおかげでスタートラインに立てました」と語った。 同区は、昨夏の知事選で小池百合子知事が全得票数の五割近い約六万票を得た場所。成清さんは自民二人、公明一人の現職三人と共産新人の五人で三議席を争い、現職の議席を奪った。 東京大経済学部を卒業し、公認会計士として大手監査法人に勤務。要介護の祖父が施設に入れない現実に直面し、「生活に近い地方政治」を目指した。 監査法人で働いていた頃に二年弱、自民党員だったが、「年齢や当選回数で序列があり、立候補したいタイミングも自分で選べない」と小池知事が主宰する政治塾に。監査の依頼主がいた同区から立候補した。 「保育と介護の充実」が訴えの柱。朝のビラ配りや商店街回りなどすべてが初体験だった。夜は「母親としての声を都政に届けるのも役割」と二歳の長男と過ごした。次々と訪れる支援者を前にほほを紅潮させながら「都政改革を進めていきます」と意気込んだ。 ◆「都民」西東京の桐山さんも
定数二に対し、現職二人を含む四人が議席を争った西東京市では、都民ファースト新人の桐山ひとみさん(46)が初当選を果たした。 市内の選挙事務所には支持者らが詰め掛け、午後八時すぎに「当確」が伝えられた瞬間、「やった」と歓声が起きた。拍手の中、登場した桐山さんは「改革を望む有権者の皆さんの後押しで勝利できた」とあいさつ。感謝の気持ちを伝え、喜びを爆発させた。 二十八歳で旧保谷市議に初当選し、六期十八年にわたり市議として活躍してきた。当初、都議への転身には戸惑いがあったという。しかし、小池百合子知事の活躍する姿に刺激され、「市議の実績を生かして都議会を変え、都政を変えられるのは私」と立候補を決意。四月末に都民ファーストの公認が決まった。 三人の子どもの母として、選挙戦では常に「子どもたちの未来のために」というメッセージを伝え続けた。 元新体操団体日本代表でNHKテレビで体操のアシスタントを務めた経歴の持ち主。「体操選手に何ができるのかと言われたこともあったが、勉強してここまできた。都民の健康づくりを進めたい」と力を込めた。 PR情報
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